飛んで逃げてしまった!コールダックの茶夢ちゃんが見つかるまで

迷子になった茶夢ちゃんが見つかるまで
茶夢ちゃんについて聞いてみました
new!
その後のお話し「茶夢と茶太郎の物語」


私たちが身近に見かけるカラスやスズメといった野鳥たちは、高い電線につかまっては低い地面に降りてきて、そしてまた大空を飛びまわっています。

コールダックがそのように空高く自由にどこまでも飛べるとは思えませんが、いつも飼い主の側でちょろちょろトコトコと地べたで過ごしていたはずが、稀に突然飛んでいってしまうことがあります。
コールダック本人もどのくらい飛べるのかわからず「あら?アタシ意外と飛べたのね~~♪」と飼い主から離れどこかに行ってしまうのです。

脱走、そして戻れずに、迷子。

飼い主は慌てて探すのですが・・・。

諦めないで捜索してください!そして野外でコールダックを見かけた場合には逃げ出して迷子になっているかもしれないので一時保護をお願いします。


コールダックは小型で少しの間飛べるアヒルです。

ベランダから飛び立ち、5日間さまよい無事に見つかった会員大野さん宅茶夢ちゃんのケースを大野さんのFBの投稿も折り込みまとめました。大野さんへのインタビューもあります。


特徴を含め、すぐにSNSを利用して拡散を呼び掛けています。

 


数々の目撃情報が出てきました。夜をどのように過ごしているのか、アヒルを飼っている人なら夜間にどのような外敵がやってくるのかわかるだけに心配が募ります。高い木の枝にひっそりと登っていてくれることを願うのみ・・・。

 


近隣のあひるネットワーク会員町井さんも加わり協力。

 


飛び立ってしまったのが11/30それから5日間、コールダックの茶夢ちゃんはどのように過ごしていたのでしょうか?それは茶夢ちゃんにしかわかりません。無事に戻ってきて良かった!

大野さんは茶夢ちゃんがいなくなってからの行動をまとめて発信しています。



行動範囲は意外にも広かった?!

今までもコールダックが庭からいなくなったなどの迷子の相談は多くありました。野外でコールダックが保護されるケースもあり、飼い主さんがいたのか?遺棄されたのか?わからずに里親さんの元過ごしています。逃げ出していた場合には、飼い主さんが探していることが考えられます。見かけて捕まえたときには、暫くは段ボールでも良いので一時保護をしてください。私たちあひるネットワークへの相談 へご連絡ください。またお持ちの個人ツイッターやFBでも良いので発信をお願いします。保護した場合は管轄の警察署へ「アヒルを保護している。」「預かっている。」と連絡先だけれでも入れてくださると助かります。とにかくお水だけでもすぐに与えてください。


「茶夢ちゃんは日頃ベランダや室内でどのように過ごしていましたか?」

ウチに来る前は外飼いでウチに来てまだひと月ほどでしたので、室内での生活に慣れてもらう訓練中でした。ベランダに水浴び用のタライを置いて私が在宅している日中は窓を開けてベランダで水浴びをしたり鉢植えの土をいじったりして過ごし、夜はオムツを付けて室内で、お留守番をお願いする時はお風呂場に簡易水浴び場を作ってご飯をタイマーでセットして、ある程度自由に過ごせるスペースを用意して出かけてます。

「ベランダから飛び立ったとき突然飛び立ったのですか?それとも助走を付けてましたか?」

ベランダに繋がる室内にいたのですが、突然「ファ‼︎」と一声鳴いたと思ったら羽ばたく音がしたので慌ててベランダに出たら、左に迂回しながら飛んでいく姿を目撃しました。斜め向かいの5階建の旅館の向こう側に飛んでいって見えなくなってしまったので、着地点が分からずすぐに追いかけたのですが見つかりませんでした。
助走出来るほどの広さはないし、柵も1メートルくらいあるので問題ないと思ってましたが、二階と高さがあったのと、風が強かったこと、タライに入る用のスロープの上に乗っていた事など条件が重なって、思いがけず飛距離が伸びてしまったのだと思います。

「茶夢ちゃんが帰ってきてからベランダの居場所をどのように改造しましたか?」

ベランダに出している時は上に防鳥用のネットをかけて屋根のようにして、飛んでいかれないようにしています。柵と土台の間に潜れるくらいの隙間があるので、そこも網で塞いでます。茶夢のいるベランダは上の階にはベランダがなくネットを吊るす事ができないので、柵に取り付けてフタをするように引っ掛けています。私が掃除で出る時はネットを外して柵の向こう側に垂らします。ホームセンターに売っている防鳥ネットは上から吊るすタイプなので、上階にもベランダがあれば取り付けは楽だと思います。

普段はハーネスを付けていますか?

前の子がお散歩用に付けていたハーネスがあったので、ウチに来た時からお散歩時は付けてもらってます。かなりイヤがりますが、走るし飛ぶしとにかくお転婆なので、我慢してもらってます。川に入って泳がせてると鵜飼と間違われます(笑)
中型インコ用のリードを使用してます。

「大野さんからコールダックをベランダで飼育するときの注意をお願いします。」

前の子が本当に飛ばない子だったので、コールダックは飛ばないものだと思っていましたが、茶夢を購入した加茂川花鳥園の飼育員さんに伺ったところ、羽根を切っていない状態だと200〜300メートルくらい飛べるらしいです。(茶夢は花鳥園では外飼いだったので片側だけ羽根を切ってありましたが、それでもかなり飛んでいきました)
普段は大人しくても何かにビックリしたりパニックになって飛び上がった拍子に飛んでいってしまう事があるので、外に出す時はハーネスを付ける、またはベランダの上にネットをかけて飛んで行かれないようにする、両方の風切羽を切って飛べないようにするなど万が一のための工夫をした方が安心です。
ウチはネコは登って来れないベランダなので下から襲われる心配はないのですが、柵の隙間から入ってこれないようネットで囲んであげたほうが安心です。
ベランダの上に防鳥ネットを張るとカラスやトンビなどの外からの攻撃も防げるので、一石二鳥です。

「茶夢ちゃんの迷子騒動を経験して、日頃から注意しておきたいことは?」

上に書いた事と重複しますが、飛ばないだろうと油断しないでお散歩の時は必ずハーネスを付けるようにしてますし、ネットを被せたベランダに出していても時々様子を見に行ってます。ペキンさんなどと違ってかなり身軽なので、思ったより飛べるし走るスピードもかなり速いので、見失ってしまうと発見するのが本当に大変です。
ただ個体差があるそうで、性格によって飛ぶ子飛ばない子がいるらしいので、ハーネスを付けなくても大丈夫な子もいると思います。でも目を離さないよう気をつけてあげてください。今回の事で同じようにコールちゃんが行方不明になって、何年も探していらっしゃる方がいる事を知りました。

茶夢をどのように発見したのかご質問を頂いたので、手応えのあった方法などなるべく詳細に回答させていただきました。茶夢は外見の特徴や、住宅街に逃げ込んだ事など運の良い偶然が重なって発見に至りましたが、発見出来ないケースの方が多いようです。そうならないためにも、万が一を考えて飛ばない逃げない工夫をしておくほうが、コールちゃんと飼い主さん双方の安心になると思います。

 


new! 茶夢と茶太郎のお話   2023-07-20
飼い主の脳内出血と、茶夢の突然の死
茶夢の生まれ変わり・茶太郎
凄すぎるアヒルのスペック

飼い主の脳内出血と、茶夢の突然の死

2021年の1月、

茶夢は突然、

お星様になってしまいました

2020年から始まった、パンデミック。

フラメンコで生計を立てている飼い主は、

教室もライブも全く機能しなくなり、

そんな中、藁をも掴む思いで申請した文化庁の助成金の交付が決定。

飯能にある大型レストラン「CARVAAN」を貸切にして自身のフラメンコ生活20周年を記念したライブを成し遂げ、

同じくフラメンコの仕事がなくなっていたミュージシャンやスタッフさんに

「フラメンコでお仕事」をしていただくことができました。

その翌年12日未明、

飼い主は、一人暮らしの飯能のマンションで脳内出血を起こしたらしく、

記憶があるのは搬送されて2週間後くらいから、すでに入院生活を送っているところからです・・・

自分で救急車を呼んだとしか思えないのですが、

気を失うほどの頭の痛みも、

自ら119番をした記憶も今でも全く思い出せず、

それでもお医者様の話では、

搬送された時に、アヒルの心配をしていたそうです。

唯一一緒にいたコールダックの茶夢は

私が搬送された翌日、病院から連絡をもらった両親がマンションまで迎えに行って

実家で面倒をみていてくれたのですが、

126日、

原因不明で突然、逝ってしまいました・・・

その頃には、

飼い主は電話も普通に受け答えができるようになっており、

入院先から必死に実家から行けるアヒルを診てもらえる病院を探したのですが、

間に合いませんでした・・・

27日、当初言われていた

「短くても3ヶ月は入院」という見解を

はるかに凌駕した短期間で飼い主が退院して

とりあえず実家に戻ったので

そこで初めて、茶夢のお骨と対面しました。

両親が荼毘に伏していてくれたので、

そのお骨の一部を粉状に粉砕して、

キーホルダーに入れて持ち歩けるようにし、

残りのお骨は骨壷に入れて

飯能のマンションに持ち帰りました。

茶夢の生まれ変わり・茶太郎

しばらく一人暮らしをしてみて、

また動物を飼っても大丈夫、という確信が持ててから

茶夢が生まれた花鳥園のオーナーさんに連絡を入れ、

茶夢と似た柄の子が生まれたら、連絡してほしいとお願いしました。

ただし、今度は男の子で。

2代続けて女の子を早く亡くしてしまったので、

女の子がトラウマになってしまいました・・・

飯能にある、神仏混合のお寺「竹寺」が12年に一度のご開帳の年、ということで

そのお寺にも行って、「茶夢が男の子で生まれ変わってきてくれますように」と願をかけてきました。

そして、

花鳥園から「茶夢ちゃんに似た柄の子が生まれた」と連絡があり、

一度様子を見に、という気持ちで行きましたが、

ホワイトの中雛たちの中に、

唯一マグパイ柄の、眉毛のある茶夢にそっくりな中雛がいて、

「私、茶夢だよ。生まれ変わってきたよ〜!」と言ってるみたいで、

そのまま連れ帰ってきてしまいました・・・

この時点で、まだ雌雄はわかりませんでしたが、

花鳥園のオーナーさんの見解は「おそらく男の子」。

その通り、数ヶ月もすると尻尾の付け根にくるりん羽が生えてきて、

鳴き声でも、男の子ということが判明。

「茶太郎」と名付けました。

凄すぎるアヒルのスペック

さて、ここからが不思議なお話。

飼い主が19歳の頃からの知り合いの医者(臨床医ではなく、研究者)がいるのですが、

彼から突然電話があり

「眉毛のある、漫画みたいなアヒルの夢、をここのとこしょっちゅう見るのだけど・・・」

と言われて、

は?どういうこと?と思いましたが、

「話したことなかったんだけど

私の実家が老舗の薬屋なのは話したよね?

古い薬屋って、元を正すと

陰陽師の末裔だったりするんだけど、

実はうちもそうで

小さい頃から

変な夢を見たらまず俺に言え、って

親父に言われてたから、

そのアヒルの夢の話をしたら

『そのアヒルを飼っていた人に心当たりがあるなら

一度様子を見に行った方がいい』と言われたんで

あなたの様子を見に行きたいんだけど・・・」

ってお話で、びっくりしてしまいました。

実は飼い主、

脳内出血前はリアルな夢を毎晩のように見る人でしたが、

脳内出血後は一切夢を見なくなり・・・

茶夢が飼い主の夢に出たくても出て来れないから、

飼い主に関係のある人で、そういう力がある人の夢に出て、何かを伝えようとしているのか・・・

(その人が今まで陰陽師の末裔、という事を打ち明けなかったのは

現実主義者で、そういうスピリチュアルな事は鼻から信じない、のだけど

今回はあまりにもその夢を見るので、

観念して話した、という事らしいです)

その頃には、茶太郎がすでにうちにいたので、

飯能まで来てくれたその陰陽師の末裔に、「こんな子でしたか?」と茶太郎を見せたところ、

「うん、こんな感じだった」と言われて、

「その、前のアヒルの遺骨とこの子が同じ空間にいるのは良くない、と思うから

前の子の遺骨は、然るべきところで供養してもらった方が良い、と思うよ」

という事だったので

飯能市内でペット供養してくれるお寺を探して、

お経をあげてもらって、そのままそのお寺に茶夢の遺骨を納めさせてもらいました。

そのことは、まだ陰陽師の末裔には伝えてなかったのですが、

「なんかした?」とまた電話があり、

今度は、人間の女の子が

あまり手入れのされていないお寺の前に立っていて、

「私、ここに住むことになったの」

と、伝えてきたって・・・

茶夢を供養してもらったお寺は

あまりお庭の手入れがされていなくて

ご住職がその事をいたく恥ずかしがっていたけど、

飯能には珍しく周囲に田んぼがあって、

茶夢の生まれた花鳥園も、周りが田んぼで

茶夢はそこで育ったから

もしかして、生まれた場所に似ていたから

気に入ってくれたのかな・・・

それを飼い主に伝えたくて

陰陽師の末裔の夢に出てきたの?

人間の女の子の姿をしていたのは、

お経をあげてもらったおかげで

人型が取れるようになったとか?

そう思ったらもう涙が止まらなくなって、

タクシーに乗って、茶夢の安置されているお寺に行き、

「茶夢、ここを気に入ってくれたの?」

と、泣きながら供養塔に話しかけました・・・

それきり、茶夢が彼の夢に現れることはなくなりました。

茶夢は、今は茶太郎として

飼い主のそばにいてくれています。

彼の話を聞いて、

茶太郎が茶夢の生まれ変わりだと言うことを

確信しました。

きっと茶夢は、

飼い主と離れ離れになっているリアルを感じたくなくて、

「一度死んで、

飼い主が無事に戻ってきたら

生まれ変わってお迎えに来てもらおう!」

と、考えたのではないかしら・・・

そして、

飼い主が望んだ通り

男の子として、分かりやすく

自分が生まれた花鳥園

(この時は、静岡の花鳥園のコールダック担当だった飼育員さんが都内に新たにオープンした花鳥園)

に、生まれ変わってきてくれて、

飼い主のお迎えを待っていたのではないか、と・・・

アヒルのスペック、凄すぎませんか?

それとも、茶夢のスペックが凄いのか・・・

茶夢は、

何年か前に自分が迷子になった時の

飼い主の頑張りを

実は分かっていてくれたのかな、と・・・

だから、今度は

私が飼い主を助ける番だ、と

飼い主の身代わりになってくれたのではないか・・・

それで、飼い主は

なんの後遺症もなく戻って来れて、

以前と同じように踊れているのではないかと思うのです・・・

生まれ変わってきてくれた茶太郎は、

片時も、飼い主のそばを離れようとしません。

入浴中はドアの前でずっと待っていて、

寝る時も、飼い主のベットの横で自分の籠ベットで添い寝、

買い物なのでちょっと外出して帰宅すると

「おかえり〜!」と

走って玄関までお出迎えしてくれ

涙が出そうになります・・・

まるで、今まで離れていた時間を

埋め合わせよう、としているかのように・・・

ペットは、こんなにも

飼い主のことを思っていてくれています。

これを読んでくれている方の中にも

可愛がっていた子を亡くされた方も

いらっしゃると思います。

亡くなっても、

飼い主が大好き、と

その子達も思っていてくれていますよ・・・

そして、こっそりと

すでに生まれ変わって

あなたのそばに、いてくれているかもしれません・・・

大野環さん 2018/09/14入会 埼玉県在住
大野環フラメンコアカデミア「EL ANILLO」
天然石&マクラメアートジュエリー「LA・環」

終了しています