アイガモ(合鴨)特集

アイガモって鴨?アヒル?野鳥なの??

あひるネットワークメンバーさん宅のアイガモたちがテレビで紹介されたときのテロップには「カルガモ」と表示され、コメントでは鴨!カモ!と呼ばれていました。ん~、そうなんですよね。姿だけみると区別が付かない?みんな同じ鴨でしょ?となりますね。

そこで改めて「アイガモ」とは何なのか?野鳥なのか?アヒルの仲間なのか?アイガモ飼いの方たちからの情報をまとめて特集します。

第一章 アイガモってどんな鳥?
第二章 ペットとして飼われているアイガモの生態
第三章 野外に遺棄されたアイガモと自然への悪影響


アイガモってどんな鳥? 実はアイガモという種類はありません。慣習的、商業的にアイガモと呼び習わしているだけで一般にイメージされる白い大きなアヒルと同じく人によってマガモから品種改良された家禽です。

アイガモ成鳥 奥すぽ君 手前カールちゃん
※雄と雌では柄が違います

見た目は冬にシベリアから渡ってくるマガモにそっくりです。違いは大きさと体型です。マガモは1kg前後でスマートな体型をしていて海を渡れるほど飛行能力があります。アイガモは1.5〜2.5kgほどでぽっちゃりとした体型で長距離の飛行はできないか、全く飛べません。

マガモのピュイちゃん

テレビで間違われたカルガモですが、カルガモは一年中日本にいて春から初夏にかけてヒナを連れて引っ越しすることで目にすることも多く一番よく知られている鴨ではないでしょうか。体重は1kg前後で渡りはしませんが飛行能力が高いです。カルガモは雄と雌の柄がほぼ同じ雌柄(茶系)という特徴があります。
捨てられたアイガモなどと交雑することでマルガモと呼ばれる交雑種が生まれて問題視されています。

カルガモ がまる君 飼い主さん撮影

カルガモ撮影 えもさん

マルガモ撮影 ジェミマさん 



愛玩動物としてのアイガモ アイガモのヒナは春にアイガモ農法の田圃に放たれる様子がテレビなどにも取り上げられご存知の方も多いと思います。その時期にはペットショップにも出回り値段も千円前後と安く可愛らしい姿に一目惚れする人もいるでしょう。もしアイガモを飼うことになったらアイガモはアヒルと同じく家禽ですから家畜伝染病予防法に定められた通り1羽からでも地域の家畜保健衛生所に飼育の届け出が必要です。マガモ、カルガモであれば家禽ではないので届け出の必要はありません。


アイガモのヒナ テケちゃん チハちゃん


北京ダックのヒナ カルーちゃん


コールダックのヒナ ウィンウィンちゃん


マガモのヒナ ピュイちゃん

アイガモ、アヒル、コールダック、どれも原種のマガモを品種改良したものなので習性や食べる物、お世話の仕方も同じです。アヒルとアイガモはとてもよく食べよく太るように品種改良されているので愛玩動物として長生きしてもらうためには適正な栄養管理と体重管理をして脚に負担をかけたり発情過多にならないように気をつけないといけません。 身体が大きく体重が重いほど関節炎や趾瘤症になりやすいので注意が必要です。 アイガモとコールダック、ペキンアヒルとの大きさの比較画像です。コールダックとの体格差はよく分かりますが、大柄なアイガモと小柄なアヒルではほとんど差がありません。


コールダック成鳥 アイガモ成鳥
ちろる君     すぽ君


北京ダック成鳥 アイガモ成鳥
きゅうちゃん  ゆずちゃん いちごちゃん


アイガモ成鳥   北京ダック成鳥
すずらんちゃん  るーちゃん


北京ダック成鳥  アイガモ成鳥
きぃちゃん    だいず君



野生の鴨に混じって生きるアイガモのオス 撮影 ジェミマさん

「あるアイガモ農法農家が春から夏まで田圃で働いてくれたアイガモに愛情が移り食肉用として出荷するのが忍びなく、毎年田圃での仕事を終えたアイガモたちを川へ放しています。」と、とある新聞がまるで美談であるかのように記事を掲載していました。これは美談ではなく動物遺棄という1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の犯罪です。

野外に放されたアイガモが幸せにのびのび暮らせると思っているのでしょうか?動きも鈍く飛べないアイガモは多くがイタチ、アライグマ、猛禽類などに襲われ命を落とします。人間によって繁殖され餌を与えられて育ったアイガモは自分で餌を探せず弱っていきます。運良く野外に適応することのできた個体はまた別の問題を起こします。アヒル・アイガモは人間によって作られた品種であり、国指定の特定、要注意外来生物ではありませんが野生種の鴨と交雑し遺伝子撹乱を起こす外来生物とされています。


交雑のない野生のカルガモ メス


交雑のない野生のカルガモ オス
カルガモ撮影 田口たつみさん




交雑種 マルガモの群れ


1羽だけ色が違った種のせいか交尾を含めた虐めあっていたであろうマルガモのメス
マルガモ撮影 田口たつみさん



マルガモのオス

マルガモ撮影 ジェミマさん
※マルガモの説明
マルガモは自然界でもカルガモとマガモが交雑して誕生しますが、野生種同士の交雑と違いアイガモ、アヒルは人の手によって作られた家禽であり交雑は遺伝子撹乱という問題を引き起こします。外見だけでなく警戒心が薄く人を恐れないなど家禽の性質を受け継いでいるとも言われています。


あひるネットワークでは人によって遺棄された水鳥の家禽を保護していますが、保護施設を持っているわけではなく保護した傷病鳥はメンバーの自宅にて療養しています。ですからアイガモ農法農家等による大規模な遺棄には対応することができません。アイガモがたくさんいるという情報が入っても群れで暮らしていて広い池や川など逃げる場所があり怪我や衰弱など緊急を要する場合でなければ様子を見ることしかできないのが現状です。愛知県で保護されたすいれんちゃんの場合は、1羽で行動し外敵に襲われる危険のある陸地で抱卵を始めたため保護されました。



遺棄された後1羽で過ごしていたすいれんちゃん

アヒルを野外に放すということは 感染症・寿命


あひるネットワークメンバー宅で先住北京ぐー君と過ごすすいれんちゃん

アイガモは野生の鴨に似ていますが家禽です。野生の鴨のように餌を探したり危険が迫ったとき飛んで逃げたりもできません。生き延びたとしても自然界に悪影響を及ぼします。アイガモを飼育したらどうか最後まで責任を持って大切に世話をし終生飼育してください。

アヒルの飼い方

This article was written by member (鴨サンチームテケチハさん)


「わたしたちは外では生きていけないよ。最後まで可愛がってね(゚∈゚*)テケとチハより」