捕獲保護はどのように


野外にいる傷ついたアヒルを保護する場合、保護の基準に則って進めています。地域によってはまだまだ会員数が少なく、相談されている方や地域の方々の協力も必要です。

水場に入ってのボートや縄を使用する保護行動は危険が伴いますので、餌で岸や陸地までおびき寄せてからの捕獲保護という手順になります。

陸ではモタモタペタペタと歩くアヒルですが、一旦川や池に飛び込むと潜ったり、羽ばたきをしながら素早く逃げてしまいます。私たちは「保護」という安全を考えた行動をしようと近寄りますが、アヒルたちからみれば捕まってしまうといった恐怖でいっぱいです。

いつも手から食べる餌でおびき寄せ、近寄ったところを捕獲しようと飛び掛かり失敗した例もあります。それ以来アヒルは人間が近寄ると泳いで逃げてしまい、慣れていたはずが警戒するようになりました。このような知恵がないと外敵や人間に危害を加えられてしまうので、用心深くなることは想定内なのですが捕まえられません。

ここでは、アヒルを捕まえる捕獲保護のコツを掲示しておきます。

あくまでも陸地にいたときに行ってください。
浅瀬の水場でも危険ですので試みないでくださいね。

これはあひるネットワーク初期の頃、実際に川へ入り保護を試みたケース、この経験より川へ入っての保護は見合わせております。
袋や網を見せてしまうと逃げられてしまいます。


人が静かに近づく・アヒルが逃げるを繰り返していくと徐々に距離が縮まり、アヒルの動きがわかってくるので大羽根をギュっと掴む。
※着ていたカーディガンをふんわりかけて視界を妨げ保護を成功させたケースもあります※

足をバタバタさせて逃げようとするので、大羽根と胴体をしっかり押さえます。保護と捕獲は同じ。捕まえるという行為は可哀そうに思えてしまうのですが、一瞬の隙を逃さず試みることが大事なのです。

用意していた段ボールやケージ、アヒルが入れる大きさの袋などに素早く入れてしまいます。

 

上野公園不忍池アヒル保護 

千葉県調整公園雄カユーガアヒル保護

アヒルはおっとりしているように見えますが、羽根や脚の力はかなり強いです。押さえて手からアヒルを離さないようしっかり押さえてください。


2016年改定 2018年改定 リンク画像更新2023