沖縄バリケン 里親募集対応

沖縄県バリケン 里親募集対応 2020-09-30より

引き取り保護者:Hatsuさん沖縄会員

お知らせ内容一覧
引き取りまでの経緯
引き取り
現在の様子
マーブルのその後につきまして(Hatsuより)
費用内訳
ナゴ、そしてウルマ
女将手帳 ナゴ うるま 糸満ノリ子 ザキミ発信中
コールダックナンちゃん 引き取り保護 2023-08-10


会員サイトにて相談 2020-09-29

沖縄の闘鶏保護施設のクックハウスさんからヘルプです。
アヒルの里親を探しています!動物愛護センターで処分予定になってしまっている子だそうです。もし里親になってくださる人がいるなら引き出しに行ってきますとのこと。もうクックハウスでは別種の生き物をお世話する余裕がないのであひるネットワークさんにお願いしたいそうです。


引き取り 2020-09-30

バリケンは沖縄では普通に食用で愛護センター行きになるのは珍しいケースとのこと。家畜として飼われていた子が逃げて、池やダムなどに沢山暮らしているそうです。

クックハウスさんと交流のある沖縄在住会員Hatsuさんが対応。

 

引き取り後一時お風呂場へ

2020-10-01

先住猫ちゃんたちが見守っています。

庭にネットを張り居場所完成です。(バリケンは7mくらい飛べるので、脱走防止ネットは必須)
最初は警戒して市販のご飯を食べずにひたすら土いじりをしていましたが、やっとご飯食べ始めた様子。

2020-10-02
本州の会員の方が里親に名乗り出てくれましたが、このままHatsuさん宅で過ごすことになりました。

夜間は危険なので、ゲージに入ってもらい、玄関の番人に。
とっても大人しく、おりこうさんに座っています。

名前は帝国ホテルのマーブルチョコレートに似てる?!ってことからマーブルちゃんに(まだ若いバリケンのため雄か雌か判断できませんが、たぶん雌?

看板アヒルになる日も近い…かも?(笑)

マーブルのその後につきまして(Hatsuより)2020年12月21日追記

マーブルと過ごして一ヶ月半、もしかするとマーブルはこの時を待っていたのかもしれません。

2020年11月16日朝8時少し前のことでした。
いつものように犬の散歩を終え、室内からキャリーに入ったマーブルを外に出し、その日は縁側にマーブルを出して私はマーブルの居場所(高さ3mのネットで四方を囲った縁側のスペース)でマーブルの朝ごはんの準備をしていました。
マーブルは縁側で毛繕いしたり、くつろいでいる様子でした。
毎日こんな感じで、準備を終えて呼ぶと中にやってくる、この日もこうなると信じて疑いをもちませんでした。

バササッ!と大きな羽音がして振り向くと、信じられない高さをマーブルが飛んで行ってしまいました。

「え?うそ??うそうそ!マーブル―ーーーーッ!!!」

高さ5m以上の場所を渡り鳥のように飛ぶマーブルを慌てて追いかけて走りましたが、見失ってしまった私。

我が家から国道を挟んだ向かい側の中学校の敷地に行ったように見えました。
中学校の隣には役場があります。
慌ててキャリーを持って探しに行きましたが、高い塀の隙間から中の木々や地面を見てもマーブルはいません。
10分程探しても見つからなかったので、正門から中に入って探させてもらおうと正門に向かうことにしました。
我が家から正門に行くには役場の中を通ると早いので、役場に向かうと…
なんと…
役場の正面玄関の近くにマーブルが居たのです!
「マーブル!!」と駆け寄ると逃げることもなく、キャリーのドアを開けたら自ら入ってくれました。

“きっとマーブルは居場所が小さくてつまらないに違いない!”と、ネットを買い足し、マーブルの好きな縁側でも遊べる広さにリフォームしました。

脱走した次の日、案の定縁側でくつろぐマーブルの姿を見て、これでマーブルは大丈夫と思った私がバカでした…
風切り羽を切ろうかと迷って、決心できませんでした。

そして、飛んで行った二日後、リフォームした居場所から脱走したマーブルは、今度は更に高く遠くへ飛んで逃げてしまいました…

マーブルはバリケンという名前のほかに観音アヒルだったりフランス鴨という名がつく種類…飛行能力は鴨級のアヒルだったのです…

もともと、どこかから脱走して捕まって愛護センター行きになったマーブル、脱走が得意だったのかもしれません。
マーブルの居場所はそのままにしてます、ご飯も沢山購入したのでまだ保管しています。通販で購入した活ドジョウの世話をマーブルの居場所でしながらマーブルの帰りを待っています。
近所を連日捜索しましたが、目撃情報は犬の散歩で会う方に海辺で「アヒルっぽい姿の鳥を見た」というものだけでした。
そのアヒルっぽい水鳥の飛び立つ姿のシルエットだけ私は目撃しましたが、マーブルかどうか判断がつきませんでしたが、あきらめず捜索してます。

沖縄では、マーブルの種類のアヒルを観音アヒルと呼ばれ、喘息に効くとか精が付くなど薬膳料理として扱われ、家畜として飼うのが一般的です。
せめてどうか人間に捕まって食べられることなく、仲間と共に暮らせる池やダムなどにたどりついてくれていますようにと願ってやみません。

家族として人間と暮らした動物ではなかったマーブル
毎日のお世話で、私のことは危険な生き物と認識しなくなったとはいうものの、友情は育めていなかったのだと思います。

もし、今後どなたかバリケンを保護したり一緒に暮らしたいという方が現れたら、飛行能力が鴨級ということを踏まえて扱うことをオススメします。

それ以外、気付いた点は…
別名ニオイアヒルと言われる独特な体臭。
トサカのような部分から匂うらしいのですが、胸元を嗅いでみましたが、胸元は普通のアヒルの匂いでした。トサカを匂わせてもらえる仲になる前に逃走されてしまい、トサカの匂いは未確認です。
ドジョウを捕まえるのは下手な子でした。食べなれていないからかもしれません。

マーブル本人が舞い戻ってくる可能性は低いですが、あきらめず捜索は続けます。

私の管理が甘かったせいで、逃がしてしまい
本当に申し訳ございませんでした。



怪我を負っているわけでもなく健康そのものだったマーブル。引き取り当初Hatsuさんから「仲間を呼んでいるようにずっと鳴いている。」と聞かされています。会員FBでは家鴨(北京ダックやアイガモ)と同じ家禽なのだけど人間の元で保護飼育することは難しいのかもしれないと意見交換をしていたところでした。

2021-02-21
ナゴ、そしてウルマ 

2023-02-26
アヒルのウルマにお迎えが来てしまいました。

その後も 糸満ノリ子、ザキミ、と仲間が増えバリケンは今現在3羽です

女将手帳 ナゴ うるま 糸満ノリ子 ザキミ発信中


2023-08-10 「台風明けに愛護センターに来たコールダック引き取り」
ナンちゃん

頭の後ろハゲハゲでガリガリでボロボロちゃん、人馴れはしてますが挙動不審で 今は落ち着いてないからだと、いいのですが…

沖縄県ナゴうるまノリ子ザキミ+コールのナンちゃん費用内訳

会計報告

R4年度活動計算書

R3年度活動計算書

R2年度活動計算書

H31年度活動計算書 
※H31.4.1~R2.3.31
H30年度活動計算書  

H29年度活動計算書 

H28年度活動計算書 

H27年度活動計算書 

内閣府NPO法人ポータルサイト

保護アヒルに関しての費用内訳:Duck rescue 保護 調査


H27年度会計報告 非営利団体時
27.12/24~法人設立、特定非営利活動法人あひるネットワークへ

繰越金額をH27年度寄付金 130,000円 H28年度寄付金 222,579円として分けて計上。

H26年度会計報告 非営利団体時

 

 

ホームページリニューアルのお知らせ

あひるネットワークのホームページをリニューアルいたしました。


URLは http://ahirunetwork.org/ に変更となりました。
恐れ入りますが、お気に入り登録等の変更をお願いいたします。
現在移転を進めつつ公開中です。
会員用ページの運営等につきましては、後ほどメールにて会員様へお知らせを予定しております。

今後とも、あひるネットワークをどうぞ宜しくお願いいたします。

提言及び要望書を発信いたしました

あひるネットワークとして、下記の提言及び要望書を関係機関(農林水産省、厚生労働省、首相官邸、環境省)へ、2004年3月17日に発信いたしました。(Webメールフォームへ送信)

「あひるネットワーク」は非営利活動団体として、動物愛護精神の高揚、人間と動物の共生する社会の構築をめざし、ペットとしてのアヒルの飼養知識の普及、虐待や遺棄の防止、遺棄されたアヒルの保護、里親探し、アヒルの生息する環境の整備などの活動を行うことを目的として発足しました。
WebサイトURL: http://www.geocities.jp/ahiru_net/
あひるネットワークとして、下記の要望書及び提言をお送りいたします。ご検討下さい。

鳥インフルエンザ対策として、早急に商業利用の家畜(鶏やアヒル・アイガモ等も含む)へのワクチン及び治療薬の開発・接種の認可、そして愛護動物としての鶏やアヒル等についても、任意にワクチン接種及び治療ができるよう要望いたします。
要望書詳細URLを記載

鳥インフルエンザワクチンの使用認可、家畜伝染病予防法の解釈と運用の見直し、消毒薬の使用の強要防止について提言します。
提言詳細URLを記載

 

送信後、いただいた返信

 

厚生労働省
ご意見・ご要望ありがとうございました
厚生労働省です。 この度は貴重なご意見・ご要望をいただきありがとうございました。頂いたご意見は今後の厚生労働行政の参考にさせていただきます。
これからも厚生労働省をよろしくお願いいたします。

首相官邸
小泉総理大臣あてにメールをお送りいただきありがとうございました。いただいたご意見等は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます。
皆様から非常にたくさんのメールをいただいておりますが、内閣官房の職員がご意見等を整理し、総理大臣に報告します。
あわせて厚生労働省、総務省、環境省、農林水産省へも送付します。
今後とも、メールを送信される場合は官邸ホームページの「ご意見募集」からお願いします。

[鳥インフルエンザ対策についての提言] [鳥インフルエンザ対策に関する要望書]

あひるネットワークとして、下記の提言及び要望書を関係機関へ提出いたしました。

鳥インフルエンザワクチンの使用認可、家畜伝染病予防法の解釈と運用の見直し、消毒薬の使用の強要防止について提言します。

鳥インフルエンザ対策についての提言

私たちは、アヒルや鶏などの家禽を、愛玩動物(=家族の一員)として、大切に飼っています。国内での発生の無かった鳥インフルエンザが、79年ぶりに再び猛威を振るい始めた現在、養鶏を生業とする方々だけでなく、一般市民であるペット愛好家にも、その脅威が迫っています。

  1. 鳥インフルエンザワクチンの使用認可を急いでください。大分での、ペットとして飼育されていたチャボの感染は、密集した飼育舎で産業動物として飼われているブロイラーや採卵用鶏と違って、飼い主が愛情を込めてきめ細かい世話をしている愛玩動物にも感染の危険があることを示しました。同時に、感染鶏の飼育舎には入れられず、庭で放し飼いになっていたアヒルが、一次検査で陰性の結果が出ていたにもかかわらず「擬似患畜」として殺処分になるという、われわれにとっては衝撃的な結果になりました。卵の状態から大切に育ててきた鶏が原因もわからないまま感染・死亡しただけも飼い主には悲痛な出来事です。その上簡易検査の結果、感染が確認されていないアヒルまでが殺処分されたことに、家禽をペットとする私たちは大変な危機感を感じています。 養鶏業者をはじめとする関係者から、これ以上の感染拡大を止めるため、鳥インフルエンザワクチンの使用認可に向けた動きが出ているにもかかわらず、国は未だ回答を先延ばしし、感染が起きてしまった地域での処置に大量の人力と費用を費やしています。発生後の処置に莫大な費用をかけるより、防疫に効率的なワクチンプログラムの策定で発症をおさえる方が、費用に対する効果の面でも有利であることは明白です。
    これに対し、農水省は「現時点での使用は適切ではない」(平成16年3月10日付「国内における高病原性鳥インフルエンザに対する農林水産省の取り組みについて」)としていますが、平成16年2月2-3日の FAO(注1)、OIE(注2)、 WHO(注3)による鳥インフルエンザ制御に関する専門家諮問会議における結論および提言では、「殺処分による一掃」の他に「生物安全保障の強化、ワクチン接種、監視を含む対策が、家禽類における感染を制御し根絶するうえで、重要な方法である」とされています。(これら、第三者機関からの提言を無視してまで、ワクチンを認可しないのは、感染拡大防止対策の成果を低下させる原因になっていると考えます。
    (注1:国際連合食料農業機関  注2:国際獣疫事務局   注3:世界保健機関)

    ワクチンが認可された場合、接種後の監視(ワクチンが効いているか、ウイルスがいないか)をきちんとしないと、感染に気づかない人や隠す人が出て危険だという意見もありますが、野鳥であるカラスにまで感染が広がった現在、摘発淘汰で目下の家禽の感染拡大が止まったとしても、翌年大陸より渡り鳥がウイルスを持って飛んでくる可能性は否定できず、それが元で再発生することが懸念されます。もはや、ワクチンで感染拡大を抑えることを最優先課題とすべき時です。

    ワクチンによる発症抑制は、日本で改良され、天然記念物に指定されている各種和鶏を絶滅から救う為にも早期に実施されるべきです。また、アヒル・合鴨類も、合鴨農法に使われる小型種、鴨料理に使われる肉用種など、日本独自の発達を遂げています。日本の風土に適応したこれらの品種は、昔ながらの飼育法で、薬剤等に頼らずに丈夫に育ちます。近隣での発生を理由に、これらの貴重な品種が全滅させられることがあるとしたら、日本の文化にとっても大きな損失です。日本にいる家禽は、肉や卵の大量生産のために輸入された品種ばかりではありません。多くの在来種は、一般家庭で愛玩用・観賞用に飼育されているのです。養鶏業を生業とされる方へ補償等を考えるだけでなく、愛玩用の家禽の安全策にも目を向けていただきたいと思います。

  2. 家畜伝染病予防法の解釈と運用を見直してください。私たちはペット愛好家として、「擬似患畜」とされた動物がすべて殺処分になってしまう現状を憂慮しています。家畜伝染病予防法17条1項では、「都道府県知事は、家畜伝染病のまん延を防止するため必要があるとき、次に掲げる家畜の所有者に期限を定めて当該家畜を殺すべき旨を命ずることができる。」とされています。
    これについて、私たちは
    1. 殺処分は、「まん延を防止するため必要があるとき」に限られるべきであり、まん延を防止するための必要がなければ、飼い主に処分を迫ることを避けるべきである。
    2. 知事は「処分を命じなければならない」のではなく「処分を命ずることができる」となっていて、知事の裁量に任せられていると考えられる。

    この2点により、一次検査結果が陰性である「擬似患畜」については、すべて殺処分とする現在の解釈を見直し、隔離した上で、治験を兼ねてヒト用抗ウィルス薬の投与をして予防・治療を試みることを選択できるようにと希望します。もちろん、経済上の理由から、治療にかかる費用が膨大になるであろう養鶏業者などは、従来通り殺処分による感染抑制を選ぶことができます。しかし、ペットとして飼育している人にとって、感染していないのに『家族の一員』が殺されてしまうことは理不尽であり、深い心の傷となってしまいます。
    動物愛護の点から考慮しても、科学的に感染が認められない場合は、疑いがあるというだけの理由でむやみに命を奪うことを止めてください。

  3. 消毒薬の使用を強要することを止めてください。最初の山口での鳥インフルエンザ発生以後、全国の養鶏場、動物園などで徹底した消毒が行われています。これまで薬剤散布などしたことの無い、一般家庭にも薬剤が配布され、学校などでも頻繁な消毒薬散布が行われています。しかし、使用されている薬剤は、一般論としてウィルスに対する効果があまり期待できないものもあり、例として、保健所などの指導で使用を勧められている逆性石鹸(オスバンなど)、両性界面活性剤(アストップなど)が挙げられます。
    鳥インフルエンザ対策で使用しているつもりが、ウィルスにはあまり効果が無いとしたら、ターゲットにしているインフルエンザウィルスはそのままで、他の有益な微生物は、頻繁な薬剤散布で全滅もしくは数を減らされてしまうことになります。この状態では,リサージェンス(薬剤の使用で有益な微生物を絶やしてしまい、有害なものが異常多発生すること)が起きる可能性があります。鳥インフルエンザウィルスの場合、増殖する間に、危険な変異が起こることも考えられます。
    また、薬剤によっては、散布の際の長期の吸入によって、散布を実施した人間の皮膚や粘膜のびらんを起こすことがあり、特に薬剤の知識の少ない一般家庭においては、使用に当たって消毒環境の換気や防護などまで指導する必要があります。 発生地域で、効果のある消毒薬を撒くのは必要です。しかし、それ以外の場所では、薬剤を含まない流水で、頻繁に洗い流して細菌類の数を全体的に減らす方が、効果の期待できない薬剤を気休めに乱用するより、安全で、しかも自然界のバランスを崩す心配が少なくて済みます。

    この度、全国一斉消毒の呼びかけが、各自治体から出されましたが、千葉県の配布物を例にとると、各自で用意するとされている薬剤の中には、強力すぎて慎重な使用が求められるクレゾールや、あまりインフルエンザウィルスには効き目がないとされる逆性石鹸などが挙がっています。それらの薬剤が、専門知識の無い一般市民に乱用されては、環境破壊を起こしかねません。そのような事態に陥ること防ぐため、薬剤の使用を強要する指導を、関係機関が改めるよう、強くお願いいたします。

平成16年3月13日
あひるネットワーク

鳥インフルエンザ対策として、早急に商業利用の家畜(鶏やアヒル・アイガモ等も含む)へのワクチン及び治療薬の開発・接種の認可、そして愛護動物としての鶏やアヒル等についても、任意にワクチン接種及び治療ができるよう要望いたします。

鳥インフルエンザ対策に関する要望書

 鳥インフルエンザ対策として、早急に商業利用の家畜(鶏やアヒル・アイガモ等も含む)へのワクチン及び治療薬の開発・接種の認可、そして愛護動物としての鶏やアヒル等についても、任意にワクチン接種及び治療ができるよう要望いたします。

<鳥インフルエンザの脅威>
私たちは、アヒルや鶏などの家禽を、愛護動物(=ペット、家族の一員)として、大切に飼育しています。
1925年以来国内での発生の無かった鳥インフルエンザが、再び猛威を振るい始めた現在、養鶏を生業とする方たちだけでなく、一般市民である私たちにも、その脅威が迫ってきています。
大分でのチャボの感染は、密集した飼育舎で飼育されていたブロイラーや、採卵用鶏と異なる環境で生活している私たちの大切な愛護動物にも感染の危険があることを示し、同時に、飼育舎には入れられずに、庭で放し飼いになっていたアヒルが、一次検査で陰性の結果が出ていたにもかかわらず「擬似患畜」として殺処分になるという、痛ましい結果となりました。
大切に育ててきたペットが、原因もわからないまま感染・死亡しただけでも飼主にとっては、悲痛な出来事です、その上感染が確認されていないアヒルの命までが奪われたことは、同じ家禽をペットとして飼育している私たちにとって、他人事とは思えない衝撃的な出来事でした。

<「患畜」や「擬似患畜」への対応>
私たちは、「患畜」や「擬似患畜」とされた動物がすべて殺処分になってしまう現状を心配しています。
彼ら(愛護動物)は「家畜」ではなく「家族」です。動物愛護の精神からも、最大限の配慮をいただきたいのです。
「患畜」や「擬似患畜」を例外なく、殺処分とする現在の解釈・運用を見直し、隔離した上で、治験を兼ねて、ヒト用抗ウィルス薬の投与をして予防・治療を試みることがなどが選択できるようにしていただきたいのです。

「私たちにとって」彼らは大切な「家族」なのです。飼主や家族に、消し去ることのできない深い心の傷を与えるということをご理解いただきたいのです。

<ワクチン接種の必要性>
平成16年2月2-3日の国際連合食料農業機関(FAO)/国際獣疫事務局(OIE)/世界保健機関(WHO)による鳥インフルエンザ制御に関する専門家諮問会議における結論および提言には、「殺処分による一掃、生物安全保障の強化、ワクチン接種、監視を含む対策が、家禽類における感染を制御し根絶するうえで、重要な方法である」と明言されおり、メキシコやグアテマラ、イタリアなど海外での使用実績と効果は専門家によっても確認されています。
養鶏業者をはじめとする関係者から、これ以上の感染拡大を防ぐため、鳥インフルエンザワクチンの使用認可に向けた動きが出ています。
感染が起きてしまった地域での処置に莫大な費用をかけるより、ワクチン接種による発症の防止をおこなう方が費用対効果の面からも断然有利ではないのでしょうか。

<在来種の維持>
ワクチンによる発症抑制は、日本で改良され、天然記念物に指定されている各種和鶏等を絶滅から救う為にも早期に実施されるべきと私たちは考えます。日本にいる鶏は、卵や肉の大量生産のための輸入種ばかりではありません。そして、アヒル・合鴨類も、合鴨農法に使われる小型種・鴨料理に使われる肉用種など、日本独自の発達を遂げています。日本の風土に適応したこれらの品種は、昔ながらの飼育法で、薬剤等に頼らずに丈夫に育てられています。近隣での発生を理由に、これらの貴重な品種が全滅させられるとしたら、日本の文化にとっても大きな損失になります。

平成16年3月13日
あひるネットワーク

 

鳥インフルエンザについて

大分で、飼っているチャボ等をそのまま放してしまい、道路に放された鳥達が歩き回っているという事です。

日本獣医師会より、学校飼育動物の鳥インフルエンザ対策について緊急提言がされています。
・学校飼育動物の鳥インフルエンザ対策について(PDF形式)

様々な機関が随時情報を更新しています。下記サイトを参考にしてください。
国立感染症研究所・感染症情報センター
動物衛生研究所
日本貿易振興機構(JETRO)
WHO(英文)
米疾病対策センター(CDC、英文)
山口県
農林水産省
厚生労働省
鳥インフルエンザ関連ニュース(Yahoo!)

大分県ペットとして飼育されていたチャボにも鳥インフルエンザが見つかったことから、ニワトリ、チャボや小鳥などを飼育している学校、保育園・幼稚園等の先生や保護者の方々から、日本獣医師会などに対して、子供への感染を心配する声や相談が寄せられています。
しかし、国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、学校や家庭で飼育しているニワトリや小鳥が危険だということではありません。人間も鳥もインフルエンザの予防は同じです。
清潔な状態で飼育し、インフルエンザを運んでくる可能性がある野鳥が近くに来ないようにし、ウィルスがいるかもしれない鳥の排泄物に触れた後には手洗いとうがいをすれば感染の危険はありません。
詳しい事は、動物衛生研究所のHPをご覧ください。鳥を飼育している皆様には、飼育中の鳥を野山に放したり、処分するような事はせずに、冷静に対処していただきますようお願いします。

人間と鳥のインフルエンザの予防は同じです。

近所の目が怖いとか、感染地域であっても、感染鳥と接触したのでなければ、移動禁止だけなのに、処分される、しなければならないと思い込んで、捨てたり処分してする人が増えないように、あひるネットワークでは下記の行動を予定しています。

  1. 報道機関に対し、誤報、根拠がはっきりしていないのに、予断と偏見に基づいて書かれた記事に対し、メール、電話、Faxなどで、抗議したり、提言を行う。
  2. 関係省庁(農水省、環境省、厚生省、文化省)、地方自治体、教育委員会などに、上記同様、抗議、提言などを行い、また、情報やアドバイスを受ける。
  3. 日本獣医師会などとも連絡をとり、情報やアドバイスを受ける。
  4. 個人の会員でWebサイトをお持ちの方は、Webで、ネットワークが発足したことを紹介する。
  5. 地方の関係省庁に連絡をとり実態を把握する。(地方の獣医師会、教育委員会などとも同様にする。)

人間と動物の共生する社会の構築をめざす、私たちはこうした活動を通じて、鳥インフルエンザの騒ぎの渦中、少しでもすこしでも捨てられるアヒルが減れば、手放す人が減ればと思います。

2004.02.23 written by あひるネットワーク