アヒルをこれから飼う方へ 

・水鳥のアヒルは早熟早肥
今あなたが手に取っているアヒルの雛は、頼りなさそうに「ピーピー」と鳴いているでしょう。そんなヒヨコのような雛もあっという間に大きくなります。
孵化したときの体重は70㌘ほどなのに、ショップに販売される頃には300㌘ほどになっています。孵化から2ヶ月後には成鳥となり体重は3㌔近くにまで育ちます。


・雛から中雛、成鳥へと一生を左右する大切な時期
骨格や体型が決まるとても重要な時期です。雛時のカルシウム不足や栄養失調はくる病の原因にもなるので、餌だけでなく日光に当ててあげることも大事です。
日光浴で外に出す場合は、小さい雛のうちは人間が目を離してはいけません。


・雛を飼うには・・・
室内で飼うことになります。小屋代わりに使う箱を用意します。長く使わないのでダンボールや安価の衣装ケースで十分です。保温性のある発泡スチロールはかじってしまうので適していません。
箱の中には、30~40℃に保つためにひよこ保温球(保温電球)やペットヒーターを用意するといいでしょう。
[やけどに注意]電球と雛の距離に気を付けてください。

底にバスタオルを折りたたんで敷き、その上にペットシーツを敷きます。敷き床は滑らないようにしてあげてください。ペットシーツを重ねたり、新聞を細かくちぎって敷き詰めてもよいのですが、食べてしまわないよう気を付けてください。
水入れをすぐに倒したり水浸しにします。容器はプラスチックよりも陶器の方が向いています。糞をたくさんしますのでこまめな掃除が必要です。


・水浴びは・・・
孵化して3週間くらいまでは体温調節ができないので、水浴びは控えても大丈夫。水に浸かってしまった場合は、タオルで十分拭き取ってあげてください。お風呂代わりにお湯に浸してもいけません。羽根の油分が奪われてしまいます。その後は、タライや洗面器で少しづつ水浴びの練習です。短時間でも喜びます。


・雛の餌は・・・
はじめは消化をよくするために、アヒルや水鳥用の餌を水やお湯で溶いたり、細かく砕き柔らかくしたものなど。アクの少ないチンゲンサイ、小松菜、レタスを小さくしてあげてみてください。


・室内で飼う間は・・・
人間の暮らしと同じ空間で過ごすため、タバコの吸い殻や紙製のおしぼりなど飲み込んでしまう場合があります。
またフローリングや床をチョコチョコと歩き回るので、その場合は人間が踏んでしまわないよう必ず見張っていてあげてくださいね。
だいたい1ヶ月くらいは上記のことを守り過ごさせてください。
日光不足や狭い場所ばかりでの飼育は、体が育たないばかりか骨の形成や関節に多くの影響を与えてしまいます。


健康に清潔に飼育する ペットショップスタッフへ
雛を取り寄せ、お客様に購入されるまでの間も雛がその後も幸せに立派に育つよう、お店のスタッフさんの協力や心構えが必要です。
アヒルをこれから飼っていくお客様にも雛時の飼育はとても重要だということを短い文面ですが、お伝えしておきたいと思いました。

アヒルやアイガモの雛の飼育としてお客様にお渡しください。
アヒルは雛のうちは、小さなスペースで飼育できるのですが、成鳥になると子犬くらいの大きさとなり、水鳥の習性からか泥をグチャグチャにさせたり、たくさんの糞をします。アヒルは、汚し屋さんなのです。集合住宅のベランダや室内での飼育は難しい現状です。
購入されていく方には、成鳥になった場合の飼育のことも含め伝えてください。成鳥になってからの餌や飼育方法などは、あひるネットワークのwebサイトをご覧ください。http://ahirunetwork.org/
参考文献 飼育本“アヒル飼いになる”