日頃からかかりつけの病院を探しておく
アヒルが診断できる動物病院の数は少ないです。アヒルを飼う計画を立てたら、準備を進めると共にインターネットやタウンページで診てもらえる動物病院を探しておくことをお勧めします。小鳥やニワトリなど、鳥が診療できる動物病院を探して連絡を入れてみましょう。
メスのお腹は要チェック!産卵中よくある出来事
アヒルの病気でも取りあげていますが、卵管炎や腹膜炎が原因で腹水が溜まっている場合があります。早めのケアが必要となりますので、お腹が垂れ下がり地面に着きそうな時は、すぐに獣医師の診断が必要です。
急に歩けなくなりペタンと座り込むようになった、餌を食べないが水をよく飲み排便は緑色で下痢などは産卵トラブルの可能性があります。
雌アヒルの卵のトラブル
プヨプヨな卵を産む 軟卵・異常卵・産卵過多を防ぐ(食事・遮光カーテンを紹介)
体重もチェック・排便の種類
人間の体重計でも測定可能です。まず、人間がアヒルを抱っこして測り、後で人間の体重を引きます。卵詰まりや腹水が溜まっても体重が増える場合があるので、食が進んでいないのに体重がどんどん増える場合は注意が必要です。
排出物もチェック サンちゃんのうんち編
アヒルの健康・病気・生態などについて
- アヒルの足の裏に、おできのような膨らみがあり歩きづらそう・・・
→それは趾瘤(シリュウ)症ではないでしょうか? - 飼っているアヒルが凶暴になってしまいました。今まで馴れていたのになぜ?
→オスアヒルは発情すると、噛んできます。発情ではありませんか? - アヒルの羽根が急に大量に抜け始めました。病気でしょうか?
→換羽という生理現象ではないでしょうか? - 歩き方がおかしい。すぐに座ってしまう。関節が腫れている。
→それは関節炎ではないでしょうか?
立てなくなったアヒルの手当・介助方法・補助カートを紹介しています
趾瘤症とは、趾(あしゆび)の裏にできた小さな傷から雑菌が侵入することにより起きる炎症です。(別名:バンブルフット) 皆さんもご存じのとおり家禽化された家鴨は、より肉が付くように改良されていますが、その大きな体を支えるための丈夫な足を兼ね備えていません。コンクリートや硬い敷床でアヒルを飼うと、足に負担がかかり足の裏に大きなタコができたような症状になります。
症状が悪化すると、ウオノメ状に角質化し趾が腫れ上がり、痛みから歩行異常となり衰弱や敗血症などにより死に至ることがあります。
コンクリート床は、水はけが良く掃除もしやすいのですが、アヒルにとっては不向きなようです。清潔にするには水洗いのできる水はけの良い敷床、足裏のことを考えると柔らかい敷床と悩ましいところです。人工芝を敷く・土や砂を敷くなど足に負荷がかからないようにしてあげましょう。
フローリングなどの床も同様です。厚みのあるビニールの床材を敷いたり、毛布を敷くなど足への負担を少なくするよう心がけてください。
趾瘤症になってしまったら・・・?対処法
初期症状の場合など、飼育環境の改善で治ります。アヒルの歩き方や、足の裏を観察してください。ここではアヒル飼いの方たちが実践した足裏趾瘤症改善法を紹介します。趾瘤症については、どのアヒルに対しても完全にこれで治る!という治療法は残念ながら無いようです。合うか合わないかは、 掛かりつけの獣医師さんとご相談の上ご自身でお試しください。
デュオアクティブCGFは、“フィルム等で患部を密閉し酸素を与えずに湿潤状態を保つ方が回復は早まる”という考えに基づきコンバテック社が開発した医療用具です。会員まおさんが飼っていたアヒルかんちゃんは、これで趾瘤症が完治しました。体験談 :「傷口に貼ると、このシートから有効成分がゆっくり浸透していき、かちかちのタコもやわらか~くなってきます。これを傷より少し大きめにカットしてベタっと貼り、その上からくっつく包帯で固定します。足の裏は綺麗にツルツルになりました。かんちゃんは嫌がりませんでしたが、足に何かくっついてるのを気にする子は向かないかもしれません。」

テーピング療法:ahiraa2goさんの足裏テーピング法
マッサージ療法:ぴぴのタコ治療
アヒルの発情
アヒルの発情と上手く付き合うには?
「飼っているアヒルが凶暴になってきました。今まで馴れていたのにどうして?」
雄アヒルを飼っている方達からこのような相談があります。追いかけられたり、通り掛かった人に飛びついたり、噛みつかれたり、恐いアヒルになってしまった?
ここでは発情したアヒルへの対処法を幾つか紹介します。 改定進行中
詳細はコチラをご覧ください。
関節炎
手当・介護方法・補助カート紹介
関節炎は特に体の大きなアヒルに多い病気です。関節の軟骨部分が損傷してしまい歩行困難になります。放っておけば治るような病気ではありません。まずは鳥に詳しくアヒルが診断できる獣医師に相談しましょう。
軽度の間は外見では分かりませんが、レントゲンには出ます。関節炎は、かかとの辺りから始まる場合もあれば、胴に近い関節から始まる場合もあるようです。酷くなってくると関節が腫れ膿が溜まります。
関節炎になってしまったらどうすればいいのか?
関節炎は肥満や偏った食事が原因の場合もあります。まずは食事内容を見直し、青菜などの野菜を多めに与えてください。
ナス科の植物を与えるのをやめると、痛そうにしなくなったという報告があります。ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、唐辛子等がナス科です。
(ナス科に多く含まれるソラニンが関係しているようです。)
毎日の餌に米ぬかを少量混ぜることで、症状が軽くなったという報告もあります。米ぬかは塩や唐辛子の入っていないものをご使用ください。米ぬかは脂質が多いので与えすぎは肥満の原因になります。
人間の関節用医薬品のコンドロイチンを使用する場合もあります。(動物病院で薬を処方されている場合は獣医師さんの指導に従ってください。)
足に負担がかからないように足元を柔らかく清潔にしましょう。関節炎は細菌が原因となる場合があります。趾瘤症がある場合は、趾瘤症の治療も並行して行いましょう。
人間でも寝たきりでいると足はどんどん弱くなってしまいます。アヒルを水に浮かせ足をヒラヒラさせて泳ぐのが最も良い運動です。水浴び回数を増やしてみましょう。しかし羽根繕いが上手くできずに羽根に水が染み込み乾きが悪くなるケースもあるので、様子を見ながら進めてみてください。また、立てなくなってしまったアヒルのリハビリとして、足に体重をかけない為にアヒル用の車椅子、ハンモックなどの作成例もあります。
ハンモックでは歩くことはできませんが、立たせるだけでも座りっぱなしよりは血行が良くなるので、飼っているアヒルに合う、楽になるような方法をみつけてください。※ここではアヒル飼いの方たちが試行錯誤してみつけた介護方法を紹介しています※
この健康のページでも最初にお伝えしておりますが、家鴨が診断できる医師に相談しながら進めてみてください。
宝来吉使用のウレタンマット
中身を籾殻にしたクッションで支えるタイプ
「古くなった籾殻は土に還します。」
岡山県保護アヒルジータン