数年ほど前からペットとして普及し始めたコールダックですが、遺棄されることが最近になり増えています。業者から正規購入をした場合、決して安価とは言えないにも関わらずどうして遺棄が増えているのでしょうか?
以下の理由が考えられます。
(1)動物取扱業の資格を持たない一般の方が、ペットとして飼っているコールダックが生んだ卵をネット等で安価で販売。
(2)コールダックは孵化率が高くないことを考慮して購入者は多めに購入。予想外に多く孵化。
(3)動物の無登録での販売は違法(※)なので、すべて飼うしかなく、結果、飼いきれず遺棄。
卵を購入する前に以下のことを、必ず確認してください。
孵化させて、孵った命をすべて責任を持って飼育できるのか?
コールダック(あひる)とはどういう生き物なのかを調べているか?(鳴き声、トイレを覚えない、飛ぶ、自然の中では生きることが困難等。)
(※)動物の販売等譲受飼養を営利目的で行う場合は、営業を始めるに当たって登録をしなくてはなりません。罰則もあります。
以下詳細。
第一種動物取扱業者の規制
また、飼いきれないからといって、野外に遺棄することも違法となります。(動物の愛護及び管理に関する法律 第六章四十四条)
小さくてもひとつの命です。
寿命全うまで愛せるのか?飼育できるのか?今一度考えてみてください。
孵化に関する 近親交配 血統管理
アヒルを繁殖させる(卵を孵化させる)ときには十分注意が必要です。近親交配は足が弱かったり、心臓や内臓面、骨の異変など奇形なアヒルが誕生する確率が高くなります。それはアヒルだけに限らず、小動物を飼育する学校でも問題になっているようです。
学校飼育動物と近親交配の危険性について考える
この記事は獣医師さんが学校飼育動物(ウサギ)(ニワトリ)についてアドバイスしている記事です。
飼育するアヒルたちが生んだ卵たち、この卵には命があると思うと廃棄したり、食べたりできないのは理解できますが、その後長生きできなかったり、障害を持って暮らしていくことを考えると安易に選択できなくなってきますね。何がアヒルの幸せなのか?
皆さんも一緒に考えてください。