アヒル?家鴨?


あひる(家鴨)-あいがも(合鴨)食材辞典では?

アヒルと表示するよりも鴨のほうがはるかにイメージがいいので、合鴨肉という表示でアヒルの肉を販売しているようです。

スーパーやお店で見かける 鴨鍋用肉、合鴨肉は、北京ダック=アヒル(家鴨)?

中華料理のメニューにある北京ダックは、強制的に太るよう改良した皮下脂肪が多めで、皮は薄く肉の柔らかい種類の家鴨です。

日本に導入されているチェリバレースーパーM(北京ダックの種類)は、遺伝的に太る系統を選抜して生産されており、より肉が付くように改良を重ね本日に至るようです。

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ペットショップで売られているアヒル、アイガモは?ペットでしょ?

ペットショップの白いアヒルやまだら模様のアイガモと、スーパーのお肉売り場でパックに入った合鴨肉は、同じアヒル孵化場から出荷されています。

大きく肉が付くようにと生産し出荷していますが売り場では?
2通りに分かれます。

(1)美味しく食べようと食材としての家鴨。

(2)ペットとして、家族の一員として、ずっと一緒にいたいアヒル。


ペットショップで北京ダックと出会い、私は雛からアヒルを飼い始めました。

その時は、「川や池で泳いでいる野生の鳥なのに、何故?ペットショップで売っているのだろう。」そのような疑問はあったのですが、軽い気持ちで購入してしまいました。

アヒルは野鳥ではありません。

アヒルとふれあい暮らしていくうちに、人間と共に陸で暮らすペットには不向きだと実感せずにはいられません。大きな体を支えるべきはずの丈夫な脚を持っておらず、多くのアヒルは歩行困難となります。

先祖の鴨の血を受け継いでいるせいでしょうか?雄アヒルの発情、雌アヒルの卵詰まりなど、様々な問題が報告されています。

実際にアヒルを診察できる獣医師さんも少なく、助けてあげたくても助けてあげられないのです。

アヒル(家鴨)は、ペットではなく、食用や採卵用に改良された鳥で、短命です。人間の側で長生きしながら生きていくようには改良されていません。

巡り合えた一つの命。

ペット用の丈夫な品種のアヒルがいたら良かったのに、そのような複雑な気持ちになります。
2003年作成