ウイルスの突然変異

2020-02-16 新型肺炎感染拡大について

ウイルスが突然変異を起こし強毒性になる可能性もある

今現在マスクが不足しており、私たち人間は「なるべく人混みは避けよう。」「電車やバスには乗らない。」「手をアルコール消毒する。」など多くの人たちが感染を防ごうと予防に取り組んでいます。

中国の湖南省で ニワトリが「H5N1型」鳥インフルエンザに感染したとの情報と、新型コロナウイルスとは直接結び付けられないのですが、「H5N1型」と呼ばれるウイルスはヒトにも感染して重い症状を引き起こす高病原性鳥インフルエンザということを認識しながらも、中国で起こっていることだからと安心せず、今回のコロナウイルスのようにどこでどうやって何が原因で伝播されるのかわからないので、常に気を付けてアヒルたちの飼育にも予防が必要です。


新型コロナウイルス感染症は、野生動物が売買される海鮮卸売市場に患者の多くが出入りしていたということにより、その野生動物の糞や体液から感染したとみられています。

ウイルスは生き物の細胞に入り込んで自分のコピーを大量に作り出そうとします。そのコピーの段階でコピーミスを起こすことがウイルスの突然変異へと繋がります。

コロナウイルス厚生労働省サイトより

突起が丸く王冠のように見えることからコロナウイルスと呼ばれているようです。本来はごく普通の風邪のウイルスでコロナウイルス自体は風邪を引き起こすだけで重症にならないはずが、突然の変異により新型の肺炎を発症させたようです。


増殖するウイルスは生き物なのか?生き物は細胞があり細胞膜に覆われています。細菌やばい菌は細胞膜があるので生き物ですが、ウイルスは遺伝子のみでその存在は生き物とは定義できないようです。コロナウイルスは生きものに飛びつき哺乳類の間で感染するウイルスです。ヒトに感染するコロナウイルスでは過去2回重症肺炎が起きています。

ヒトに感染するコロナウイルス
・風邪のウイルス4種類
・重症肺炎ウイルス2種類
SARS、MERSです。

SARS 2002年 中国広東省で発生 自然宿主 コウモリ
MERS 2012年 アラビア半島で発生 自然宿主 ヒトコブラクダ
呼吸器症候群

一体何から感染したのか?タケネズミ、ヘビと言われていますが、これらも中国の海鮮市場で生きたまま売られていた野生動物です。

一次感染:動物→ヒト
二次感染:ヒトヒト(家族、看護に当たった医療関係者)
三次感染:ヒトヒト(更に別のヒト)


鳥インフルエンザとアヒルでも自然宿主について記載しておりますが、鳥インフルエンザのうちは人には感染しないのですが、他の動物に感染してウイルスが変異を起こす新型のインフルエンザになる場合があります。
家畜のブタは、鳥インフルエンザにも人のインフルエンザにも感染してしまいます。


数年前に野外のアヒルを保護した際、管轄の家畜保健衛生所へ事前に「野外でアヒルを保護するので鳥インフルエンザ検査をして欲しい。」と依頼したことがありました。問い合わせをしたときには承諾してくださっていたはずが当日に「検査をして陽性だった場合、近隣の養鶏場などに迷惑がかかるためできない。」と断られています。鳥インフルエンザが発生した場合、鳥以外の生物に感染させないように、発生農場を中心とした半径3キロメートル以内の区域で、家きん等の移動が禁止されます(移動制限区域)。なのでその家畜保健衛生所で発症が確認された場合、保健所から半径3キロメートル以内の養鶏所が移動停止で営業できなくなるためなのだと思いました。家禽が動物病院で検査をおこない陽性が確認された場合、獣医師は飼い主に断りを入れなくても殺処分しなければいけないと法律で決められています。
元々アヒルを診断できる動物病院は少ないです。そして今現在「外で飼っている場合は診れない。」と通常でも診察拒否をされる動物病院が出てきているとのことです。

室内飼いでもベランダやテラスの水浴び場にスズメやカラスなど野鳥やネズミが入ってこれないようネットで囲ってあることを確認されているので、今このとき、アヒルを外に出してはいけないと感じています。