千葉県佐倉市七井戸公園アヒル2羽保護

千葉県佐倉市七井戸公園2羽のアヒル保護 2017/01/01

保護時:佐倉市民の方4名、あひるネットワーク西田2名
新しい飼い主さん:愛知県名古屋市会員塚本さん(けいさん)めぐみクリニック院長 塚本恵Facebook


保護時の様子

集まってくださった地域の方がたの協力により、2羽とも無事に保護。その日のうちに佐倉市より静岡県沼津市へ、名古屋の会員塚本さんへ引き渡しました。雌アヒルの足裏は大きくなった趾瘤(シリュウ)症がみられ、膨れているお腹はヘルニアか産卵過多・感染症が心配です。

正月明けの4日に掛かり付けの動物病院で診察を受けました。名古屋会員塚本さんより アヒルたちの名前は、ナイトとナナです。

ナナちゃんは、産卵過多からの腹膜ヘルニアと診断されています。お尻が怪我をしたようにただれていたのは、ヘルニアでお腹が垂れているため、擦れて羽根が無くなり、皮膚にできた傷はかさぶたになっていました。

同部は鏡検にて大量の細菌がおり、現在抗生剤投薬中です。関節などには特に異常は見られませんが、もう少し早く病院で診て貰えればこんな辛い思いはしなかっただろうと思うと可哀想ですね。ナイト君は、左の膝関節の変形性関節症があります。年なりかなと思います。精嚢腺の腫大はありませんでした。インフルエンザの簡易検査の結果は、両アヒルともに陰性。

現在は二人とも入水禁止、陸上安静です。今日は氷雨でナナちゃんのお尻が凍りそうなので、アヒル部屋に回収してあります。エアコンついてるので暖かいと思います。 2017/01/01


佐倉市役所都市部公園緑地課へ保護に関しての一報 2017/01/02

佐倉市役所[都市部]公園緑地課 七井戸公園管理担当者様

一年ほど前から、七井戸公園にいる2羽のアヒルについて市民の方から連絡をいただいておりました。公園内で最初に発見された方が、警察に届けるも取り合ってもらえずに、仕方なく池に放したと伺っています。その後、公園の管理人の方や地域の方がたと見守り、市役所の職員にも許可を得て小屋を建てたとの連絡も受けています。

アヒルの飼育についてアドバイスをしてきましたが、12月に入り「雌のお尻が汚れていてなかなか綺麗にならない。」と画像や映像が送られてきました。会員と話し合った結果、産卵過多で感染症を起こしているか、ヘルニアになっているのではないかと判断しました。地域の見守っている方たちでは、病院に連れて行ったり、自宅で一時療養は出来ないということで治療を受けさせるためにもあひるネットワークで保護をして飼育することにします。

昨日の1月1日に市民の方たちの見守る中、無事に保護が完了しましたので事後報告ですが一報入れさせていただきます。当日いらしていた方たちには、保護の内容を記載したチラシを公園内に貼るようにお願いしてあります。

高病原性鳥インフルエンザが各地で発生し、終息できていない今、インフルエンザとは何も関係のない鳥たちが、具合が悪そうに見えるということで良くない判断をされることも懸念されることから、できる限り早く保護をした方が良いと行動しました。あひるネットワークは、遺棄されたすべてのアヒルを保護する団体ではありません。終生飼養の責任、飼育知識の普及、遺棄防止を呼び掛けています。

特定非営利活動法人:あひるネットワーク


 


日向ぼっこをするナナナイト、ナナちゃんの足裏とお尻のカサブタ取れて綺麗になってきましたよ。 2017/02/15

先住アヒルさつきちゃんの水浴びを覗くナナナイト、水浴びはまだおあずけです。


「暖かくなったので、ナナナイト、プール解禁にしたんだけど、まだ怖いらしい(笑)」 2017/03/05

2017/05/01


2017/08/06


2017/08/12


2017/09/07

 

2017/11/04


午前6:30 食欲もあり安心していたところ容態が急変し、ナイトは虹の橋を渡ってゆきました。ナナちゃんをいつも守ってくれるナイト君、ありがとうね。安らかに・・・   2017/11/10

 


2018/01/27


2018/02/25

 


七井戸公園のアヒルたち

「屋根もない日当たりも良くない場所で寄り添って頑張って生きています。」

七井戸公園に2羽のアヒルがいると、2年ほど前に里親募集の相談がありました。最初に公園でアヒルを見つけて保護された方は、一旦警察へ届けるも戻されてしまい仕方なく池に放したということです。

「もう3ヶ月程池で暮らしてしまったようなので、里親募集は諦めようと思います。」その後、池にいるアヒルたちを見守ることに決めたようでした。公園管理者へ許可の下、夜間外敵からも身が守られるようにと、手作りの小屋も完成。

卵を産んだことや、雄アヒルが発情のせいか襲いかかることや、桜の季節に多くの人が訪れ驚いている様子など、穏やかに時間は流れていたようです。

だけど年末になり「お尻が垂れ下がり、汚れて爛れている。」との報告が・・・。

画像を見た塚本さんは、「産卵過多で肛門の内側が慢性的に炎症を起こしてる様子、粘膜だから薬塗っても流れちゃって効かないのかも。」との見解。
毎日側でケアする人がいないと完治は難しいとの結論になりました。

また野外で具合の悪そうなアヒルがいれば、鳥インフルエンザの情報で誤解されることを避けたかったことも保護の理由です。
2017年の元旦に横断リレー。千葉(捕獲保護)→沼津(引き渡し)→愛知(到着)

アヒルたちの過ごしていた公園はとても大きな池があり、静かな場所。「この池に飛び込み泳いで行ってしまったら、もう保護は無理だ。」緊張したのですが、アヒルたちは今まで自分たちを見守ってきてくれた方たちにとても慣れており、逃げることなどせず、すっぽりと抱っこされていた。

車で千葉県から沼津まで移動している間、アヒルたちはどのような気持ちでいただろう。

「ねぇねぇどこに行くのかな?」
多分あの池に遺棄されたときも、何が起こるかわからないままだったよね。
今までいてくれた人たちから離れるのは不安だったよね、

雛から一緒にいたのか?何歳なのか?不明、

だけど、2羽一緒にいれば心強かったのだね。

沼津に着いたときもアヒルたちは並んで走っていました。愛知の塚本さんの家に着いてから専用の小屋を建ててもらい、それからもずっと一緒だった。ナナちゃんのお尻もよくなり、先住アヒルたちとも同じプールで水浴びしていましたね。

新しい仲間たちとも馴染んでいたというのに。

今頃ナイト君に会えているかな・・。

ナイト君とナナちゃんへのご支援ありがとうございました。

ご協力へのお礼 

佐倉市の皆様からのあたたかいお心遣いに感謝致します。

千葉県佐倉市七井戸公園ナナナイト費用報告