鳥インフルエンザ 動物園の鳥たちも野鳥も被害者

鳥たちは人間の間で新たに流行するインフルエンザを誕生させないために、犠牲になっている。鶏の肉や卵を食べることで鳥インフルエンザは人間には感染することはないです。


2016.12.14現在、高病原性の鳥インフルエンザへの感染が過去最多との報道がありました。

名古屋市の東山動物園では、簡易検査では陰性だった絶滅危惧種のシジュウカラガンからも感染が確認されています。このように広がり続けると、同様な症状にある鳥たちへの影響が懸念されます。

高病原性鳥インフルエンザウイルスは、元々鳥たちの体の中に潜んでいる病原体ではありません。動物園内のコクチョウやシジュウカラガンは、不運な被害者です。どのような経路で感染したのかはっきりしていませんが、飛来してきた野鳥からだとしても、その野鳥も被害者なのです。日本中のすべての鳥たちが迷惑しています。

地域で警戒が呼び掛けられてもすぐに鳥たちには感染しません。処分を考えたり、野外に遺棄することはやめてください。こんなときだからこそ、終生飼養の責任を呼び掛けたいです。飼っている鳥たちの様子をよく観察してください。そして正しく理解してください。過敏になることはありませんよ。


なぜ、高病原性鳥インフルエンザが、ニュースで取り上げられて騒がれているのか?
なぜ、生きている健康な鳥たちまで痛ましい殺処分になるのか?

鳥インフルエンザが、他の動物に感染してウイルスが変異を起こす新型のインフルエンザになる場合を恐れての処置となっています。家畜のブタは、鳥インフルエンザにも、人のインフルエンザにも感染してしまいます。

人への感染は、感染した鳥と密接な関係にある人間に限られています。新型のインフルエンザウイルスを生みやすい環境は、畜産がさかんなアジアの開発途上国など、人間の住居と同じ敷地内でブタや鶏、牛を飼っているという衛生状態が十分でない農村地帯です。インフラも整っていない、家畜や人間が病気を発症しても適切な診断が困難な地域から、高病原性鳥インフルエンザは誕生しています。


そこから、どのような経路で日本にやってくるのか?

海を越えて島国の日本にやってくるということもあり、渡り鳥の伝播だと報道されていますが、一週間という潜伏期間を考えると短時間で移動できる交通機関により、人間が靴底やカバンに付着させ持ち運んでいる可能性もあります。
  
空港の靴底消毒マット

野鳥が養鶏場へウイルスを伝播していることも、その逆で過密な生息環境である養鶏場で感染が始まり、その養鶏場から野鳥やネズミなどの野生動物が入り込んで伝播することも、どちらも否定できません。


日頃注意しておくこと 

野鳥・ネズミなどの野生動物を寄せ付けない

・網や柵で囲った小屋で飼う。
・野鳥が訪れる水場、川や池などに鳥を連れて行かない。
・野外の水溜り、水場の水を飲ませてはいけない。
・小屋を常に清潔に保つ。
・与えた餌は食べ切りで!すぐに片付ける。

私たち人間は、ペットの鳥に触れた後や小屋を掃除した後は、必ず靴裏の消毒、手洗い、うがいをよくする。

湖や公園を訪れた人間が、ウイルスを靴や衣類に付けて持ち込む 媒介者にならないよう注意が必要です。キャンプ地など、水辺と飼育場を結ぶ行動は避けてください。

予防方法は、人間のインフルエンザの予防と同じですが、鳥インフルエンザのワクチン予防は、日本では実用化されていません。ワクチンは発症を抑えるもので、完全に体内から追い出す為の“特効薬”ではありません。襲いかかってきたときに、症状を潜伏期間内に留め軽減するものだと認識してください。
元々の病原体から作られ事前に接種することによって、体内に抗体(免疫を付ける)を作ることです。

一般の家庭で飼育されている家鴨(北京ダック、アイガモ)からは、鳥インフルエンザウイルスが検出された例は報告されていません。

 

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