羽村市多摩川コールダック保護

記事をお読みいただく前にご覧ください。
コールダックの遺棄が増えています。
野外にいるアヒルの相談について


羽村市多摩川付近コールダック保護 2018/03/29
保護:会員 ahiraa2goさん(齋藤理事)、稲垣さん、Tさん、seidai106さん

SNSで羽村市多摩川にコールダックらしきアヒルがいると拡散されていたところ、齊藤理事が場所を確認。会員Tさんが調査へ向かいました。2018/03/24

調査報告
現地にいた方々へ聞き込みしたところ、3月始めには3羽でいたらしいのですが、姿が見えなくなり今は1羽でいるようです。散らばった羽根などは確認できていないが、野生動物に襲われてしまったことも考えられます。

[確認位置]
羽村郷土博物館から南東に200㍍ほど離れた河川敷に大きな水たまりがありました。その辺りで行動している。赤枠がコールダックの活動予想範囲です。
黄色枠は水たまりで水底が見えます。深い場所で水深80㎝ほどありました。

[羽村郷土博物館職員からの聞き込み]
アヒルは確認はしていたようです。保護に関しては手伝いや道具の貸し出しも含め難しいとのこと。

[見つけた個体について]
雌のコールダックだと確認できました。植物の根をつついていました。細かくちぎったサニーレタスを投げると、(かなり警戒しながら)5mほど寄ってくる。アヒルフードは投げても無反応でした。

5mほど近寄ったところを警戒して飛んで逃げられてしまいました。20mくらい飛距離がありました。逃げるときは人を避けるように水たまりの中央付近(深い所)に逃げる傾向があるようです。

[調査した結果]
以前経験したコールダックの保護よりも難易度が高そうです。早めに対策をとらないと、他の2羽のように襲われてしまう可能性があります。


SNSで投稿された方からの報告(保護当日もご家族で掛けつけてくださいました。)2018/03/27

羽村動物園へ逃げ出したコールダックはいないか?確認をしてみたが、完全に囲いをしており、外に出られない状態で飼育しているとの回答だったとのこと。


行政へアヒルの迷子届けや問い合わせが入っていないかを確認。捕獲保護の許可申請。

・市役所環境保全課
・福生警察署

捕獲保護 2018/03/29

行動範囲が広く、コールダックは飛ぶことができるので捕獲保護は難航すると思われていましたが、一足早く着いた稲垣さんが浅瀬にいるコールダックを確認、人の姿を見て餌がもらえると思ったのか近づいてきたところを無事保護しました。


捕獲保護の一報を上記行政へ知らせる。


朝の8時過ぎという時間帯だったせいか、お腹が空いていたのでしょう。その時間付近にいつも餌やりに来てくださっていた方がいたようです。体を触診したところ脚や体に外傷もなく、暴れることなくとても大人しく人間に慣れていました。
静岡県の会員宅で一時保護をしながら動物病院で検診を受ける予定です。


水上犬猫鳥の病院で検査 2018/04/01

・レントゲン検査
・遺伝子検査(マイコプラズマ/アスペルギルス/オウム病)
・糞便検査
・体重 740g

骨格異常なし。歩行異常なし。
胃に入っているものが多い(野外にいた為水草や藻)、食べるからといって一度に大量の餌を与えないように。カルシウム不足。卵を産む準備ができていない卵管なので、産むと軟卵になる可能性がある。

呼吸器の炎症や異常は、遺伝子検査の結果にて総合的に判断されます。
(遺伝子検査の結果は2~3週間後)腸内のらせん菌※が多いので、1週間程薬を飲ませる。

らせん菌※食中毒を媒介するので、触ったら手洗いを徹底するように。他の個体とも隔離すること
コールダックの名前は、羽ちゃん(仮)


羽ちゃんの様子 2018/04/08

ゲージの外に出すと、まず飛ぼうとします。脱走というわけではなく行動範囲が広いようです。水とエサは取っているので、時々する開口呼吸以外、特に問題ありません。開口呼吸といっても、水に入った時に、上に向かって何かをついばむように嘴を動かすので開口呼吸ではないかもしれません。


羽ちゃんの様子 2018/04/11

換羽がはじまっておとなしくなったかと思いきや外に出すと、仲間の鳴き声を追って10メートルくらい飛んでいきます。


羽ちゃんの遺伝子検査の結果 2018/04/20

・マイコプラズマ
・アスペルギルス
・オウム病
すべて陰性でした。

三重県の新しい飼い主さんの元で過ごしています。


羽村市多摩川付近コールダック保護費用報告

寄附のお願い

ご協力へのお礼 *ご支援に感謝致します*

収支につきましては、会計報告をご覧ください。
会計報告