アイガモ(合鴨)特集

アイガモって鴨?アヒル?野鳥なの??

あひるネットワークメンバーさん宅のアイガモたちがテレビで紹介されたときのテロップには「カルガモ」と表示され、コメントでは鴨!カモ!と呼ばれていました。ん~、そうなんですよね。姿だけみると区別が付かない?みんな同じ鴨でしょ?となりますね。

そこで改めて「アイガモ」とは何なのか?野鳥なのか?アヒルの仲間なのか?アイガモ飼いの方たちからの情報をまとめて特集します。

第一章 アイガモってどんな鳥?
第二章 ペットとして飼われているアイガモの生態
第三章 野外に遺棄されたアイガモと自然への悪影響


アイガモってどんな鳥? 実はアイガモという種類はありません。慣習的、商業的にアイガモと呼び習わしているだけで一般にイメージされる白い大きなアヒルと同じく人によってマガモから品種改良された家禽です。

アイガモ成鳥 奥すぽ君 手前カールちゃん
※雄と雌では柄が違います

見た目は冬にシベリアから渡ってくるマガモにそっくりです。違いは大きさと体型です。マガモは1kg前後でスマートな体型をしていて海を渡れるほど飛行能力があります。アイガモは1.5〜2.5kgほどでぽっちゃりとした体型で長距離の飛行はできないか、全く飛べません。

マガモのピュイちゃん

テレビで間違われたカルガモですが、カルガモは一年中日本にいて春から初夏にかけてヒナを連れて引っ越しすることで目にすることも多く一番よく知られている鴨ではないでしょうか。体重は1kg前後で渡りはしませんが飛行能力が高いです。カルガモは雄と雌の柄がほぼ同じ雌柄(茶系)という特徴があります。
捨てられたアイガモなどと交雑することでマルガモと呼ばれる交雑種が生まれて問題視されています。

カルガモ がまる君 飼い主さん撮影

カルガモ撮影 えもさん

マルガモ撮影 ジェミマさん 



愛玩動物としてのアイガモ アイガモのヒナは春にアイガモ農法の田圃に放たれる様子がテレビなどにも取り上げられご存知の方も多いと思います。その時期にはペットショップにも出回り値段も千円前後と安く可愛らしい姿に一目惚れする人もいるでしょう。もしアイガモを飼うことになったらアイガモはアヒルと同じく家禽ですから家畜伝染病予防法に定められた通り1羽からでも地域の家畜保健衛生所に飼育の届け出が必要です。マガモ、カルガモであれば家禽ではないので届け出の必要はありません。


アイガモのヒナ テケちゃん チハちゃん


北京ダックのヒナ カルーちゃん


コールダックのヒナ ウィンウィンちゃん


マガモのヒナ ピュイちゃん

アイガモ、アヒル、コールダック、どれも原種のマガモを品種改良したものなので習性や食べる物、お世話の仕方も同じです。アヒルとアイガモはとてもよく食べよく太るように品種改良されているので愛玩動物として長生きしてもらうためには適正な栄養管理と体重管理をして脚に負担をかけたり発情過多にならないように気をつけないといけません。 身体が大きく体重が重いほど関節炎や趾瘤症になりやすいので注意が必要です。 アイガモとコールダック、ペキンアヒルとの大きさの比較画像です。コールダックとの体格差はよく分かりますが、大柄なアイガモと小柄なアヒルではほとんど差がありません。


コールダック成鳥 アイガモ成鳥
ちろる君     すぽ君


北京ダック成鳥 アイガモ成鳥
きゅうちゃん  ゆずちゃん いちごちゃん


アイガモ成鳥   北京ダック成鳥
すずらんちゃん  るーちゃん


北京ダック成鳥  アイガモ成鳥
きぃちゃん    だいず君



野生の鴨に混じって生きるアイガモのオス 撮影 ジェミマさん

「あるアイガモ農法農家が春から夏まで田圃で働いてくれたアイガモに愛情が移り食肉用として出荷するのが忍びなく、毎年田圃での仕事を終えたアイガモたちを川へ放しています。」と、とある新聞がまるで美談であるかのように記事を掲載していました。これは美談ではなく動物遺棄という1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の犯罪です。

野外に放されたアイガモが幸せにのびのび暮らせると思っているのでしょうか?動きも鈍く飛べないアイガモは多くがイタチ、アライグマ、猛禽類などに襲われ命を落とします。人間によって繁殖され餌を与えられて育ったアイガモは自分で餌を探せず弱っていきます。運良く野外に適応することのできた個体はまた別の問題を起こします。アヒル・アイガモは人間によって作られた品種であり、国指定の特定、要注意外来生物ではありませんが野生種の鴨と交雑し遺伝子撹乱を起こす外来生物とされています。


交雑のない野生のカルガモ メス


交雑のない野生のカルガモ オス
カルガモ撮影 田口たつみさん




交雑種 マルガモの群れ


1羽だけ色が違った種のせいか交尾を含めた虐めあっていたであろうマルガモのメス
マルガモ撮影 田口たつみさん



マルガモのオス

マルガモ撮影 ジェミマさん
※マルガモの説明
マルガモは自然界でもカルガモとマガモが交雑して誕生しますが、野生種同士の交雑と違いアイガモ、アヒルは人の手によって作られた家禽であり交雑は遺伝子撹乱という問題を引き起こします。外見だけでなく警戒心が薄く人を恐れないなど家禽の性質を受け継いでいるとも言われています。


あひるネットワークでは人によって遺棄された水鳥の家禽を保護していますが、保護施設を持っているわけではなく保護した傷病鳥はメンバーの自宅にて療養しています。ですからアイガモ農法農家等による大規模な遺棄には対応することができません。アイガモがたくさんいるという情報が入っても群れで暮らしていて広い池や川など逃げる場所があり怪我や衰弱など緊急を要する場合でなければ様子を見ることしかできないのが現状です。愛知県で保護されたすいれんちゃんの場合は、1羽で行動し外敵に襲われる危険のある陸地で抱卵を始めたため保護されました。



遺棄された後1羽で過ごしていたすいれんちゃん

アヒルを野外に放すということは 感染症・寿命


あひるネットワークメンバー宅で先住北京ぐー君と過ごすすいれんちゃん

アイガモは野生の鴨に似ていますが家禽です。野生の鴨のように餌を探したり危険が迫ったとき飛んで逃げたりもできません。生き延びたとしても自然界に悪影響を及ぼします。アイガモを飼育したらどうか最後まで責任を持って大切に世話をし終生飼育してください。

アヒルの飼い方

This article was written by member (鴨サンチームテケチハさん)


「わたしたちは外では生きていけないよ。最後まで可愛がってね(゚∈゚*)テケとチハより」

あひるレスキューエンタメ隊 ファンディング達成!

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10/3のあひるレスキューエンタメ隊のミュージカルマジック-シャク爺の物語-好評のうち幕を閉じました
再演に向けて計画中!!
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絵本ファンディングエンタメ隊よりあひるネットワークへ寄付
2020-10-09

瀕死のあひるの実話を絵本にして捨てられるあひるをなくしたい
保護アヒルに関わる治療や調査の費用に大切に使わせていただきます。収支報告はこちらで公開しております。

ご協力のお礼


完成イベント無事終了しました!
10/17まで配信視聴できます ♪クリック♪


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2020-08-26
絵本「公園に捨てられたあひる-シャク爺の物語-」
完成記念イベント開催
2020年10月3日(土) 板橋ファイトにて




2020-07-10

岩瀬理事長作家報酬料をすべてあひるネットワークへ寄付
ご協力のお礼


達成2020年5月26日終了しました。
『動物遺棄防止プロジェクト
絵本と朗読でこどもたちにも伝えていきたい』


 


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瀕死のあひるの実話を絵本にして捨てられるあひるをなくしたい

 

愛知県長久手市杁ヶ池公園アヒル保護

愛知県長久手市にある杁ヶ池公園のアヒル保護 2017-02-21

保護:愛知県永井さんご主人
新しい飼い主さん:永井さん(えりぴーさん)のち、あひるネットワーク会員

お知らせ内容一覧
保護までの経緯
保護時の様子
診察結果
通院経過
2017年
2018年
2019年
更新2020年
さよならメイちゃん
費用内訳

 


掲示板に相談

初めまして。愛知県長久手市にある杁ヶ池公園にどなたが放棄した大人のアヒルが現れて4年~5年ほどたちます。2016年9月頃から足を引きずりながら歩いていたので気にしていました。この1ヶ月は水辺で殆ど動きません。近づいても足が痛いのか逃げないので、パンをあげたら必死に食べていました。最近は池にも入って無い様子で羽根もお腹も真っ黒で以前よりも一回り小さくなったように感じます。まだ寒い日が続きますし、かわいそうで気になって仕方がありません。


保護時の様子

掲示板を閲覧していた永井さんのご主人が緊急を察知し、夜間にも関わらず急遽保護に向ってくださいました。
[永井さんより報告]

「アヒルさんは右足を外に出してひきずっています。シリュウ病ありです。目ヤニも結構出ています。震えていますが、病気なのか恐怖なのかはわかりません。ただ食欲はそれなりにありそうです。」

「アヒルさんは、ずりばいしている状況で立てない様子です。褥瘡にならないかが心配です。方向変換等はできています。もうすぐ5歳のアヒルが一羽おり、それで余計に感染症が心配な状況です。アヒル同士は全く別のところにいさせています。」


[愛知県会員けいさん(医師)よりアドバイス]

趾瘤はタオル安静であれば2週間ほどで改善してくると思います。引きずっている足は足関節か膝関節か、、、完全に回復する可能性は低いと思います。悪化させないようにコラーゲンやグルコサミンをしっかり与えて、関節が熱を持っているようであれば獣医さんで消炎剤等をもらって飲ませてあげるのがいいかと^^医療面でお困りの際はお声がけくださいませ!


警察へ移出物届け提出


診察を受ける 2017-02-22

①内臓系に大きな問題なし。感染症もおそらく大丈夫だろう。やや貧血だがおそらく栄養不足からきている。少々肺炎ぎみなのでキノロン系抗生剤服用

②レントゲンの結果関節がはずれている。手術はできるが歩ける保証はない。遺失物(落し物扱い)なので保護した私達のものに正式になるのが3ヶ月後ということで、それからでないと手術はできない。手術後は傷から糞が入り骨が腐ることが懸念される。

③反対の足は元気。確かに立とうとはする。何らかの補助をして広いところで飼うか、もしくは安静にさせるために狭いところで飼う。→本人は広いところに出すと動きます。動かなくても動いても、褥瘡が心配です。車椅子もどう用意していいのか思いつきません。そしてどちらがこの子にとって良いのか悩んでいます。

④これからは立てないため排泄物との戦いになる。→確かにそうだと思います。おすわりアヒルさんのうんちの処理の方法を教えて下さい。おむつのがよいですか?

⑤水浴びをさせてあげた場合、どのように乾かせばいいですか?乳児がいますので、ド ライヤーで乾かす等長時間かかる作業が困難と思われます。天気のいい日に日向で人工芝の上にいてもらうくらいしか思いつきません。


再診 2017-03-01

先生からはだいぶ体調良くなっていると言われました。体重は3.5㌔前後(女の子にしては重い気がするのですが、足が悪いので減量した方が良いですか?)目ヤニも減っています。抗生剤は終了となりました。

関節の手術に関して質問したところ、骨を定位置に戻すことはできるが、やはり動くようにするのは難しい(自信がないとのこと)。手術を行う利益よりリスクの方が大きいだろうとのこと。

アヒルさん本人は、脱臼しているはずの足で今日も少し歩いておりました。車椅子を将来的には考えたいですし、セカンドオピニオンも機会があれば受けたいと思っています。とりあえず一旦治療はこれで終了となりました。

名前はメイちゃん。会員永井さん宅で一時保護中です。


メイちゃんは、ご飯を食べて元気にやっています。幸い危惧していた褥瘡にもならず、お腹の羽もだんだん生えてきています。先日からうちのアヒルとも会わせています。とはいっても仲良くはしていません。

遺失物届けを提出した警察署より、「アヒルは長久手市では野鳥扱いになるので、元の場所に返して欲しい。」との連絡を受ける野外にいた鳥だから野鳥括りにされているのか、このように警察署によって対応が様々で困ることがあります。家禽でも野良として過ごしていたから野鳥扱いになるのでしょうか?言われるままにアヒルを元に戻せば死んでしまうでしょう。

愛知県会員けいさんが、名古屋市動物愛護センター、愛知県動物保護管理センターへ相談。そこから、愛知県環境部自然環境課へ。「アヒルは家畜伝染予防法の管理下にあるので、家禽であって野鳥ではないという認識です。」との回答をいただきました。

その通りだと思います。今まで十何年も行政側からは、「アヒルは野鳥ではないので管轄外。」と言われ続けていたので、各自治体で扱われ方が変わるなど納得がいきません。

翌日、尾張県民事務所環境保全課へ確認の電話を入れたところ、「不慣れな職員の誤った対応だった。」と説明を受け、それから県民事務所の職員が警察署へ事情を話し、「ご足労ですが、再度遺失物届けを出しに警察署へ出向いてください。」という結果になった。
2017-03-25


永井さんが診察を受ける前の2/25に提出した遺失物届けは既に「削除扱いにしてしまった。」らしく、正当な届出を勝手に処分され、再度こちら側が出向いて提出することになるとは・・・。

保護時のような状況にならないよう、このまま会員宅で療養を続け見守っていきます。完治しても元いた場所には戻せませんのでご理解のほどよろしくお願い致します。アヒルは飛ぶことができません。心無い飼い主にこの公園に遺棄されたメイちゃんは怪我を負って苦しんでいました。

補助カートのハンモック版



2018年


[会員からのアドバイス]
「大豆粉、試してくださいね。あと、貧血状態(栄養失調)の場合、カルシウムが溶け出すことが多いようです。ボレー粉でカルシウムを補うこともオススメします。」





2018-03-25
メイちゃん、回復傾向です✨ありがとうございました。足の傷の方も、色々試した結果、改善傾向と思いますので、もう少し回復してきたら、また詳しく投稿させていただきます。


お座り状態が続くメイちゃん
2018-12-10 お腹を付けないよう毎日工夫が必要です。

お座りが続くメイちゃんにはペットシーツの他、このような補助グッズが必要となります。
★靴下
(片足が常に外に出てしまっているので、ガードと保温のために履かせたりします。)

★創傷治癒用クリーム(ヘパリン類似物質、ビタミンE製剤、メディカルアロマ製品)
★人工芝
★衣装ケース
★レンガ(メイちゃんの足の枕の土台にしています。)
★プラダン(メイちゃんのケージに貼って、ぶつかっても怪我しないようにしています。)

補助カートのハンモック版を利用したり、ケージ内では、プラダン(ダンプラ)というプラスチック製のダンボールを利用して、メイちゃんがぶつかっても怪我をしないように守っています。レンガを足枕の土台に使用。そのままでは固いのでペットシーツや布を巻いて、更に防水のためにビニールで覆っています。メイちゃんのキック力が強く、枕が動いてしまうためです。


2019-09-21
メイちゃん、黒い目ヤニが続いており7月、9月と点眼処置を受けています。

20191106 通院目やに点眼処置
20191124 メイちゃんのいた杁ヶ池公園調査 渡り鳥や野鳥のみ確認

2020-01-23 再診

血便、嘔吐、グリットインパクション
「今日の朝に血便、昼頃に嘔吐したので、診察を受けてきました。レントゲンの結果、砂嚢と腺胃にかなり沢山の砂利?が見つかり、グリットインパクションと診断され、過剰な砂利による出血と嘔吐と考えられます。(メイちゃんはハンモック生活なので、地面由来ではなくフード由来と考えられます)
できることは、吐いたり、排泄したりする事で体外に出るのを気長に待つ事ということでした。フードは砂利等の入っていないペレット、あとはトマトや魚肉ソーセージ、かまぼこ、ドッグフード等の、柔らかい、じゃりじゃりしていない物を与えるとのこと。
吐いても食べるなら与え続けて、食欲不振なら病院で強制給餌するので来るようにと言われました。補液と抗生物質、ビタミン剤注射をしてもらい、抗生物質の飲み薬が処方されています。
グリットインパクションで命を落とす子もいるそうなので心配ですが、トマトやキクスイのHOTペレットを元気よく食べてくれたので、メイちゃんを信じてできる限りフォローします。
メイちゃんの骨折している足と反対側の足関節も壊れかけている事、肛門付近の形も変形してしまっている事も判明しました。今回のグリットインパクションもそうですが、メイちゃんは骨折によって運動が制限されて様々な症状に苦しんでいます。思っても仕方のない事ですが、メイちゃんを遺棄した元飼い主を許せない気持ちでいっぱいで、悔しく思います。」

2020-01-31 再診
「なかなか砂利系が入っていないフードを探すのは難しいのですが、獣医さんの見立てでは、完璧に砂利を除去する必要はないかもしれないので、イちゃんに合った食事内容を試行錯誤していこうと言われました。

試しているのは、魚系ドッグフードとキクスイチャボ飼料(普通サイズのグリット込み)の混合です。あとはペレダック(細かく粉砕したグリット込み)も割合を工夫してあげていこうかなと考えています。

キューカン鳥フードは、獣医さんにグリットインパクション真っ最中の子にオススメと言われて購入しました。」

2020-05-13
メイちゃんの足の調子的に、旧式ハンモックの方がいまは合っているようなので、そちらで作ってみました。

2020-06-20
「日中、目を離したすきにカートから飛び降り、物置と壁の間にはまりこんでしまい、翼の肘の辺りを大怪我してしまいました。

本当にすみませんでした。緊急で麻酔をかけての縫合手術をしました。夕方は元気にご飯を食べてくれています。」

お座りアヒルのケアは本当に難しいです。大人しくカートに乗ってくれているときは安心なのですが、足の代わりに大羽根を使い移動しようとするなど動き回ると翼に怪我を負ってしまいます。縛り付けておくこともできず、でもアヒルは動きたい。大羽根で動き回れば擦れて出血してしまいます。そのままの姿勢でお腹を付けていれば床擦れになり、動けば大羽根の先が擦れてしまう。難しいです。

2020-06-26通院
2020-07-03通院
2020-07-19通院
「怪我はなかなか良くもならず悪くもならずです。 先生はカサブタ(壊死組織も含まれる)の部分を取り剥がしたくなるが待つしかないという見方です。 褥瘡治療に詳しい夫が見るに、壊死組織が付着したままになってるかもとの事です。逆に剥がさない限り皮膚の正常な再生は難しい。けれど麻酔も怖いし人間と違って剥したあと、清潔な湿潤環境を保つのが難しいので先生のように悩んでいます。 感染の兆候がないか注意してみます。 目やにがまたひどくなっており、 先回目薬を処方してもらったのですが 一向に改善せず。 もう一度内服(以前効果があった抗生剤バイトリルのジェネリック)を一週間試します。 また一週間後受診予定です。」

2020-07-26通院
「黒いカサブタがバコッと取れました。 その日獣医さんが休みだったのもあったのですが 夫が見たところ、 壊死組織が外れて 創傷治療には好都合と思われ、 ガーゼと医療用フィルムで 湿潤療法スタートしました。 (羽が生えているため、どうしても完璧な湿潤環境は作れないけれど、やってみる事にしました。 また人間と違い、清潔に保つのは難しい為、毎日交換。 フィルムの上からくっつく包帯で固定し、更に靴下で翼の付け根全体をカバー。 )


「獣医さんの見立てでは 黒いカサブタがバコッと取れたのは想定内であり、 傷も見たところ良い感じ。湿潤療法続けても良いし、このまま放置でも問題なさそう。抗生物質ももう必要ない。 もし膿んだりまた傷ついたりしたら来院してくださいと言われました。 羽根が生えることは恐らくなく、 もしかしたらこの状態キープになるかもしれない。 目やにについては、結膜炎等もなく目自体はキレイ。 翼の怪我も改善しているので 水浴びしながら、目の周りのケア頑張っていきましょうとの事でした。 しばらく傷からの浸出液は多かったですが(特にそれ自体は問題ありません)、落ち着いていきました。」

「感染予防の為、ガーゼからアクアセル(銀による抗菌効果のあるパットで、湿潤環境を最適に保つ効果あり)に切り替えました。」
【家で工夫した事】
・日光浴以外は室内で過ごす(熱中症予防と、目やににコバエがかなり集るため。一時期、目がコバエの集団に縁取られてしまったくらいでした‥)
・水浴びを2日に1回。タオル&ドライヤー乾燥。
・ゴハンにHOTペレット(免疫力アップ)、 すりゴマ(目やに改善)、エゴマ(n-3系脂肪酸を摂って炎症を抑えるため)、 ネクトンQ(療養期のサプリメント) を加えました。

「今週に入って、目やにがやっと改善してきました。 傷の方は、壊死組織がまた付着してしまった感じで、恐らくもう一度リセットになると思いますが、 傷の面積は半分くらいに縮小したので、諦めずに頑張りたいと思います。」

2020-08-22
今日14時頃に嘔吐、 その際にゴハンを食べたそうにしたので、少しだけあげたら また嘔吐。 車で病院に向かっている途中(16時頃)に 吐血しました。 病院で補液と止血剤を点滴して、 明日再診です。 飲食禁止で 出血がどうなるか確認するそうです。


2020-08-23 メイちゃん永眠

『メイちゃん』

8月23日の朝7:15頃
メイちゃんが虹の橋を渡りました。
夜間にも吐血したようだったので、病院に向かう準備をしていた時でした。
まるで「あ!こいつら病院に行く気ね!そんなに無理しなくていーわよ!」って
私達を気遣ったかのようでした。

座ったまま、壁におでことくちばしをくっつけたポーズで静かに眠りにつきました。

メイちゃんの死を無駄にしたくなかった、
そして同居のアヒル達の事も考え
原因をつきとめるため
かかりつけ医に解剖を依頼しました。

かかりつけの先生が「永井さんも立ち会いで行いましょう」と仰ったので
夫と二人で
メイちゃんの解剖に立ち会いました。

家族の解剖に立ち会う事は
とてもとても辛いです。
死別の悲しみや疲労感は倍増します。
それでも遺された子たちの事を考えると
原因を追求するため解剖に踏み切る以外ありませんでした。

メイちゃんの体の中はとてもきれいで、
何でこれで死ななきゃいけないんだろう‥と
とても悔しく思いました。
症状が急性のメガバクテリア症に似ていたのですが、胃も正常でした。

ただ、大腸が真っ赤になるほどに出血を起こしていました。

急性の感染性大腸炎との診断でした。
顕微鏡検査もしたところ、
老化によって自身の免疫が常在菌に打ち勝てなかったのだろうとの事でした。
吐血の原因は不明でした。
もっと詳しい検査をするなら
遺体を専門機関に送る必要があるとの事でした。
けれど私には解剖に立ち会う事で精一杯でした。メイちゃんと離れたくなかったのです。

メイちゃんの解剖に立ち会って
最後の最後、運命をわけるのは
免疫とも強い関連のある腸内細菌叢の状態なのかもしれないと思いました。
先生からの勧めもあり
その日から我が家のアヒルたちには
乳酸菌を与えるようにしています。
乳酸菌は人間用でも問題ないと言われました。

「メイ」という名前は
弱っていたメイちゃんをレスキューした映画好きの夫がつけました。
映画「コマンドー」の登場人物メイトリクスのように、
ズタボロ泥んこでも
強く生きてほしいという願いをこめて。
名前の通り、生き抜いてくれました。
「美人で強い」メイちゃんは
私にとって、同性として憧れの存在でした。
亡くなる前日の夜、
私の右腕に
メイちゃんが首を優しく絡めてきました。
「ありがとね、大好きよ、私も離れたくないわ」って言われた気がしました。
メイちゃんの介護、もっともっとしたかった。
メイちゃんと家族になれて、

本当に幸せです。

「メイちゃんは私の宝物です」

カートに乗って足をカキカキしているメイちゃん

長久手市市民記者ブログで「冬の杁ヶ池公園バードウォッチング」というファーストサーブさんの投稿の中にメイちゃんの画像がありました。2015年です。
公園でうずくまって動けなくなっているとの相談があった2017年より2年前の元気なときのメイちゃんがいました。

 

メイちゃん治療費内訳

補助サポートカート制作費用

お座りアヒルの補助サポートカートプロジェクト

収支につきましては、会計報告をご覧ください。
会計報告

神奈川県平塚八幡宮のアヒル

問い合わせフォームから下記内容の相談がありました。
「神奈川の平塚八幡宮に前々からいる怪我なのか病気なのかわからないですが痛々しいアヒルがいます。」
同様相談、他2件
相談者SNS投稿

調査日2020-02-29 神奈川県会員SEIDAIさん
調査内容:治療方針、飼育環境

アヒルの状況確認
・食欲はある
・首剥げてかさぶたはあるが、よくある交配時のかみつきと思われる
・羽の色ツヤは良い
・いたって元気
虐待や猫に襲われたわけではないようでした。

神社の方へアヒルについての話を伺う
・神社で飼っているが「アヒル側が住み着いた」とのスタンスをとっている
・怪我の事は把握している
・前に捕まえて隔離しようとしたが、元気で掴まえられなかった
・今まで「弱っている・怪我をしている」個体は隔離治療をしてきた
・隔離用ゲージが用意してある
・隔離ゲージは大型犬用ぐらいの大きさで周りにビニールなど巻かれ養生されてる(保安上バックヤードに入れなかったが遠目だか確認出来ました)
・現在も1羽足怪我の子隔離中との事
・今回の子も弱ってきたなどになれば隔離治療をする
・近親交配で弱い子が発現することは認識済み

現状の状況も把握されており、怪我や病気なアヒルが出た場合は捕まえて隔離するということでした。今回相談のあった雌アヒルに関しても以前から他のアヒルたちから隔離しようと再度試みていたようですが、元気に逃げ回り捕まえることができないとのことです。池もかなり広く、捕獲保護するには大人4名ほどでボートや縄なども必要になると判断しました。


「八幡宮には何回か訪れていますが、前から「禿げちゃってる子いるなー」とは思っていたので、多分今回と同じ子だと思います。本日雄と雌の数を数えたら雄が結構多そうでした。」

去年の10月の画像ですが、右側のアヒルが今回重傷になってしまったアヒルだと思います。

参考 アヒルの健康 発情について

交尾時に雌側が受ける傷と思われますが、かなり酷い状態なのできちんとした治療が望ましいです。治療や隔離するにはまず捕まえて保護するわけですが、アヒルにとっては捕獲されるのと同じことなので、怖がり警戒しながらもなんとか捕まらずに逃げようと力を振り絞り遠ざかろうとします。数人で追い詰めることで余計に衰弱させてしまわないかと判断が難しいところなのですが、後日再度調査に向かいまだ隔離治療等おこなわれていない場合は、改めて何か方法を考えていきたいと思います。


調査に向かった会員は自宅に入る前に靴底を洗い、うがい、手洗いを行っています。
私たちが気を付けること 鳥インフルエンザ ウイルスについて

ウイルスの突然変異

2020-02-16 新型肺炎感染拡大について

ウイルスが突然変異を起こし強毒性になる可能性もある

今現在マスクが不足しており、私たち人間は「なるべく人混みは避けよう。」「電車やバスには乗らない。」「手をアルコール消毒する。」など多くの人たちが感染を防ごうと予防に取り組んでいます。

中国の湖南省で ニワトリが「H5N1型」鳥インフルエンザに感染したとの情報と、新型コロナウイルスとは直接結び付けられないのですが、「H5N1型」と呼ばれるウイルスはヒトにも感染して重い症状を引き起こす高病原性鳥インフルエンザということを認識しながらも、中国で起こっていることだからと安心せず、今回のコロナウイルスのようにどこでどうやって何が原因で伝播されるのかわからないので、常に気を付けてアヒルたちの飼育にも予防が必要です。


新型コロナウイルス感染症は、野生動物が売買される海鮮卸売市場に患者の多くが出入りしていたということにより、その野生動物の糞や体液から感染したとみられています。

ウイルスは生き物の細胞に入り込んで自分のコピーを大量に作り出そうとします。そのコピーの段階でコピーミスを起こすことがウイルスの突然変異へと繋がります。

コロナウイルス厚生労働省サイトより

突起が丸く王冠のように見えることからコロナウイルスと呼ばれているようです。本来はごく普通の風邪のウイルスでコロナウイルス自体は風邪を引き起こすだけで重症にならないはずが、突然の変異により新型の肺炎を発症させたようです。


増殖するウイルスは生き物なのか?生き物は細胞があり細胞膜に覆われています。細菌やばい菌は細胞膜があるので生き物ですが、ウイルスは遺伝子のみでその存在は生き物とは定義できないようです。コロナウイルスは生きものに飛びつき哺乳類の間で感染するウイルスです。ヒトに感染するコロナウイルスでは過去2回重症肺炎が起きています。

ヒトに感染するコロナウイルス
・風邪のウイルス4種類
・重症肺炎ウイルス2種類
SARS、MERSです。

SARS 2002年 中国広東省で発生 自然宿主 コウモリ
MERS 2012年 アラビア半島で発生 自然宿主 ヒトコブラクダ
呼吸器症候群

一体何から感染したのか?タケネズミ、ヘビと言われていますが、これらも中国の海鮮市場で生きたまま売られていた野生動物です。

一次感染:動物→ヒト
二次感染:ヒトヒト(家族、看護に当たった医療関係者)
三次感染:ヒトヒト(更に別のヒト)


鳥インフルエンザとアヒルでも自然宿主について記載しておりますが、鳥インフルエンザのうちは人には感染しないのですが、他の動物に感染してウイルスが変異を起こす新型のインフルエンザになる場合があります。
家畜のブタは、鳥インフルエンザにも人のインフルエンザにも感染してしまいます。


数年前に野外のアヒルを保護した際、管轄の家畜保健衛生所へ事前に「野外でアヒルを保護するので鳥インフルエンザ検査をして欲しい。」と依頼したことがありました。問い合わせをしたときには承諾してくださっていたはずが当日に「検査をして陽性だった場合、近隣の養鶏場などに迷惑がかかるためできない。」と断られています。鳥インフルエンザが発生した場合、鳥以外の生物に感染させないように、発生農場を中心とした半径3キロメートル以内の区域で、家きん等の移動が禁止されます(移動制限区域)。なのでその家畜保健衛生所で発症が確認された場合、保健所から半径3キロメートル以内の養鶏所が移動停止で営業できなくなるためなのだと思いました。家禽が動物病院で検査をおこない陽性が確認された場合、獣医師は飼い主に断りを入れなくても殺処分しなければいけないと法律で決められています。
元々アヒルを診断できる動物病院は少ないです。そして今現在「外で飼っている場合は診れない。」と通常でも診察拒否をされる動物病院が出てきているとのことです。

室内飼いでもベランダやテラスの水浴び場にスズメやカラスなど野鳥やネズミが入ってこれないようネットで囲ってあることを確認されているので、今このとき、アヒルを外に出してはいけないと感じています。

大阪府「第26回フリーマーケットFOR平和・福祉フェスティバル」参加

去年に引き続き、11月10日「第26回フリーマーケットFOR平和・福祉フェスティバル」に、大阪府茨木市会員上原さんが、クッキー(北京ダック雄)を連れて参加。

「クッキーとフリマに参加して来ました。昨年同様、換羽のストラップ販売と送付頂きました新パンフレットで呼び掛けを行いました。ほんのわずかですが寄付します。クッキーが寝ている状態だと8割がた置物と思われていました(^-^;)」

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