投稿者: あひるネットワーク
保護中: ②Project準備
保護中: ①project準備
平成30年度 どうぶつ愛護フェスティバル上野恩賜公園内参加
H30.9.22(土)動物愛護週間中央行事上野恩賜公園内参加
どうぶつ愛護フェスティバル
会員作ボランティア雑貨展示、活動紹介、遺棄防止の呼びかけ、パンフレット配布、アンケート。
物品販売(寄付) 23,229円
保護アヒルたちの治療費用に使用させていただきます。
皆様のご支援に感謝致します。ありがとうございました。
2018どうぶつ愛護フェスティバル、無事に終了いたしました。たくさんのお客様のご来場、ありがとうございました。あひるネットワークは初参加でした。勝手がわからずあたふたする場面もありましたが、多くの方に「棄てアヒルの現状」について興味を持っていただくことができました。会員製作のあひるグッズも人気でした。またこういった形でイベント参加をしていきていたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
※ブースをご好意で貸してくださった飼鳥会様ピイチク会様、ありがとうございました。
保護中: どうぶつ愛護フェスティバル無事終了しました!(会員FBより)
保護中: NEWS!お知らせ
シャク爺ものがたり
わしはシャク爺。
もうおいぼれじゃ。
死にかけていたところをあひるネットワークとやらに助けられたのじゃ。
わしは昔、人間に飼われていたのじゃ。
黄色い雛のころじゃな、仲間があと2羽いた。
大きな女の子のガーコ
中くらいの男の子のグア
そしていちばん体が小さかったのがわしじゃ。
そんなわしの昔話を聞いてくれ、
わしがまだ若かったころの話じゃ、
『わし』じゃなくて、『ぼく』だったころの話し。
大人になって白い羽根を自慢し始めたころ、ぼくらは急に段ボールに詰め込まれてどこかに運ばれた。段ボールが開くとそこは野生の鴨やら、知らない人間がいる『石神井公園』というところだった。
大きな池があった。
「ほら、ここなら、あなたたち、自由に幸せに生きられるわよね。マンションじゃ苦情がきちゃうし、お風呂場の水浴びじゃつまんなかったでしょ?」
そう言っていつも側にいてくれた飼い主は去っていった。
ちょっと待ってと思った。
ごはんはどうしたらいいの?
野良猫もいる。
カラスもとんびも。
誰が敵から守ってくれるの?
ぼくたちは飛べないんだ。
野鳥じゃないから。
エサの取り方だってよくわからないよ。
だってあひるは、人間が食用につくった生き物だから!!!
ぼくらはとりあえず浮島まで泳いでいった。
野生の鴨が先住者だったけど、最初はにらみをきかせてきた鴨たちも、ぼくらが無力だとわかったのか、
「たまに人間がたべものを投げてくるからそれをキャッチするんだぞ!」と教えてくれた。
パンを投げてくれるおばあさんがいる。
おかしを投げてくれるおじさんもいる。
ぼくらはそういったものを必死にキャッチして生き延びていたんだ。
カラスや鳩、他の野鳥たちとの競争だったけど、
ぼくはいちばん体が小さくへたれだからさ、
いつもちょっとしかキャッチできなくて、だから雑草とかも食べたよ。水草もね。
でも、
中には食べ物を投げるふりをして石をなげる人間もいる。
グアはそれでケガをした。
たいしたケガじゃないと思ったけど、ばい菌が入ったのか、グアはどんどん元気がなくなっていった。
その週はたべものを投げてくれる人が少なくて、みんなおなかがペコペコで、やっと人が見えたから、
「人間のいる岸まで泳いでいこう!」ってなったんだ。
3羽で向かったんだけど、気が付くとグアがいない。
振り返ると半分沈んでいるのが見えた。
ぼくは急いで戻った。一生懸命泳いで戻った。
でも、
悲しい顔をして沈みかけているグアをぼくは、この、くちばしでも、大羽根でも、
助けられない。
「もうだめみたい。」と、
グアはぼくの目の前で沈んでいった。
雛のころから一緒だったグア。
水面にくちばしだけを残し、
白いからだが水面下で揺れている。
ぼくとガーコは朝まで動かなくなったグアの側にいたんだ。ウトウトして目が覚めると、グアの姿は水面下に消えて見えなくなっていた。
さよならグア。
ガーコとぼくの2羽になった。
ガーコは人間からたべものをもらうのがとても上手で、先住の野生の鴨たちから嫉妬されるほどだった。
ぼくはいつも残ったところをいただく。
要領抜群、エッヘン。
そんな大食いのガーコが食べなくなり、食べたものを吐き出すようになった。
パンとかお菓子ばかりじゃ、体によくなかったみたいだ。お腹のなかで腐っちゃうんだって、いつもパンを投げてくれた人たちは優しかった、ありがたかった、でもダメだったみたいだ。
ぼくよりずっと大きかったガーコが小さくなっていった。
浮島でじっとして動かない。
ぼくは寄り添っていることしかできなかった。
ぼくは無力だ。
となりで寝ていたらガーコの首がガクンと地面に落ちた。
ガーコの目からは涙が流れていた。
でも、もう、ガーコは動かない。
風が吹き、雨が降り、太陽が照り、
ガーコの体は羽根だけになり、
その羽根も風が飛ばしていった。
ガーコのボロボロになった羽根が水面に浮いて消えた。
ぼくはひとりにぼっちになった。
ぼくは思う。3羽がまだ雛だったころ、
あのあったかいお家と優しかった飼い主、
毎日食べられたごはん、
どうしてあのままじゃダメだったの?
ぼくらが鳴くのは、あひるだから。
鳴き声は大きいよ。
人間が会話するのと同じだよ。
それを知らないでぼくらを迎えたの?
そして、ぼくらは野鳥じゃないから、
自然の中で生きられないって知らないで棄てたの?
ぼくは運が良かったのか、生き延びていた。
鴨たちとも仲良くできた。ひとりぼっちだったから、仲良くしたんだ。
公園の桜はあれから何回咲いたのだろう、
気がつくと老あひるになっていたぼく・・・、
わしじゃ。
どれだけの年月が過ぎていったのだろう、
すっかりお爺あひるじゃ。
そんなある日、たべものをもらいに岸まで泳いでいくと、いきなり乱暴に掴み上げられてしまった!
人間っっ!油断していた!
怖くなった。逃げられない。
岸の地面ではわしらはモタモタとしか歩けない。怖い。人間に追いかけられた。
そして自転車に轢かれてしまったのじゃ。
ものすごい痛みが体を走った。
まっすぐ歩けない、
どっちに向かっているのかもわからない。
でも、ここから離れないと死ぬんだ。
胸が痛い、腰も痛い、
痛すぎて呼吸もできない。
だけど、わしは水に飛び込み、
ななめになりながら必死に浮島に戻ったのじゃ。
動けない。
浮島でうずくまって、
周りの草や虫を食べてしのいだ。
苦しかった。辛かった。
グアとガーコの夢を何度も見た。
痛い。もうわしは終わりかのぅ。
しばらくするとわしは奇跡的にゆっくりと歩けるようになった。
グアとガーコが天国から見守ってくれたのかもしれないな。
だけどそれでも、体中の痛みは消えず、わしはだんだん痩せていった。
歳のせいもあるのかのぅ。
カラスたちがいつもわしを監視しとった、
何度も突っつかれた、
「死んでたまるか。」
ある日、立ち上がろうとしたらのぅ・・・
もうずっと食べてなかったせいか、
立ち上がれなくなっていたのじゃ。
もう限界だと思ったよ。
グア、ガーコ、
君たちのところにわしも、まもなく行くよ。
空を見上げたらいいのか、
水面を見つめたらいいのか、
どっちなんだろうな。
水面の向こうにある教会のお姉さんがこっちを見ていた。
優しい目。
でも、あの人も、わしを自転車で轢いた人も、
わしらを棄てた人も、みんな同じ『人間』なのじゃ。
だから、信用はできんな。
でも、ずっと見守ってくれていた。
毎日、夢をみるようになった。
雛のころの夢。3羽でいつも寄り添っていた。
ぼんやりと消えてはまた見るあの夢じゃった。
夢なのか現実なのか、わからなくなっていった。そんなとき突然、浮島までボートがやってきた。
大きな網を持って近づいてきたのじゃ、
遠くでわしを見つめるあの教会のお姉さん。
岸にはたくさんの人がいた。
結局人間ってこうやってわしらを痛めつけるのかい?
わしらがなにをしたっていうんじゃ?もう怖さもなくなっていた。
わしは捕まった。観念した。死ぬんじゃ、
サヨナラ。
遠くに見えていた教会のお姉さんの泣き顔がすぐ側にあった。
そしてわしはたくさんの人に囲まれていたのじゃ、
「おなかすいてない?」「お水は?」「よくがんばったね。」と、たべものをくれた。
何が起こったかすぐにはわからなかったけど、「怖くないよ。」「ごめんね、ごめんね!」とうっすら聞こえておった。
わしは抱っこされていた。
温かいな、ずっと忘れていたよ。
その後わしは、安全な寝床とおいしいごはんと、敵のこない水場のある場所で暮らしている。
石神井公園で保護された老あひるだから、
『シャク爺』なのじゃと・・・。
ふーん、
まぁいいか、老後は安泰じゃな。
わしはいまだによくわからんよ、
『人間』という生き物が。
わしらを最初に育ててくれたのも、
棄てたのも、人間。
パンを投げてくれたのも人間。
自転車で轢いていったのも、人間。
ボートに乗って浮島にやってきて、死にかけていたわしを救出してくれたのも人間じゃ。
わからないけど、
わしは、今、幸せじゃ。
・・・わしの話はこれで終わりだけど、
あひるは野生の生き物じゃないから、自然では生きられないこと、
もっと、みんなにわかってもらえたらいいのにと、毎日思っているのじゃよ。
作:岩瀬恭子理事 愛玩動物飼養管理士一級 (シャクちゃんを保護、飼養)
シャク爺ものがたりは、石神井公園でシャクちゃんを目撃されていた方や見守っていた方たちの証言を元に作られた物語りです。
シャクちゃんの治療経過
更新 さよならシャクちゃん
野外にアヒルの楽園なんてない。
stop!棄てアヒル!アヒルは野生の鳥ではありません
広島県鷹野橋ガチョウのガーコ保護
広島県鷹野橋ガチョウのガーコ保護 2018/07/25
保護:会員テケチハさん/息子さん 協力者高倉さん、岩佐さん/息子さん
今回の水害で被災された地域の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
大規模な災害の中、海まで流されてしまったガチョウのガーコの保護に立ち上がってくださった皆さん、ありがとうございました。
報告 広島県会員テケチハさん
人に懐いているようです。餌を見せれば初対面の人間にも近寄ってくれるでしょうか?外敵に襲われるなどのアクシデントがなければ川を遡り餌をもらっていた場所に戻ろうとしているのではないかと思うのですが…
[保護時の様子]
ボートパークの施設に戻り職員の方に保護にきた旨を伝えると、高倉さんから事前に連絡をもらっているので揃ったら一緒に行きましょうと言ってくださいました。(桟橋へはカードキーがないと入れないのです。)職員さんで桟橋の先端に向かいました。職員さんはボートパークでガーコちゃんを発見した当初、保護依頼のため様々な場所に連絡を取っていたようですが、JRはあき亀山駅は「無人駅だから関係ない。」安佐北区区役所からは「遺失物になるから警察に言って下さい。」警察は「野鳥だからそのままにしてください。」このようにたらい回しにされ一体どこに連絡をすれば良いのか?そのような状況だったようです。
ガーコちゃんは桟橋横からかなり離れた防波堤下の岩場にいて呼んでものんびり羽繕いしていました。息子がレタスを持って防波堤の上に登り、少しずつレタスを撒いて桟橋方向へおびき寄せる作戦にしました。ガーコちゃんはもう目が悪いのか落としたレタスに全然気がついてくれない。
それでも時間をかけて少しずつガーコちゃんを桟橋方向へ誘導。やっと桟橋の方へ泳いで寄ってきてくれましたが、ガーコちゃんはズーフード(家禽の餌)に見向きもしません。そこへ現れたボート所有者のおじさんが食パンをくれたので食パンを見せるとすごい食いつきで私のそばへ来てくれたので、そっと首に手を回しておなかを抱き抱えてなんなく捕獲する事ができました。
ボートパーク施設は2階にレストランもあり大声で鳴き床にウンチをするガーコちゃんを長くとどまらせては迷惑になります。ガーコちゃんは放浪した上、海水の中で2日過ごし疲れているはずですぐに休ませてあげたかったので後の交渉を任せてタクシーで帰宅しました。
[行政へ連絡]
中央警察署の落し物係へ
・このままボートパークに放置する事はガーコちゃんにとって危険であり早急な保護が必要だったこと(海水しかなく、引き潮の時だけ現れる岩場しか上がれる陸地が無い。地元カラス、ウミウに虐められている。)あひるネットワークが責任を持って終生飼育してくれる飼い主を見つける。それまで一時保護をする。
広島市中区役所環境課へ
動物管理センターへ
・動物管理センターにはすでに何件か「ガーコちゃんを保護してほしい。」という電話が掛かっていたそうですが、野鳥なのでそのまま見守ってくださいと言われていたそうです。ガチョウは野鳥ではなく飛べない家禽で元々、あき亀山駅付近に捨てられたか逃げ出した個体である事を伝え、早急に保護する必要があったこと、これからあひるネットワークが責任を持って終生飼育してくださる飼い主を探す旨を伝えました。
保護翌日 2018/07/26
ガーコちゃんをあき亀山の方々に無事引き渡すことができました。毎日ガーコちゃんのお世話をされていた方です。ガーコちゃんはすごく嬉しそうに大きな声で鳴いていました。年配の方ばかりで長年ご飯をあげておられたお母さんは携帯電話さえ持ってらっしゃらず、当然FBやTwitterの情報も知らなかったのです。皆さん食事も喉を通らないほどガーコちゃんを心配されていました。
これからの飼養の注意事項をまとめお渡ししました。
その後の様子 2018/07/28
台風による増水に備え、あき亀山の皆さんがガーコちゃんを避難させてくださっています。ガーコちゃん自分から歩いて行ってますね。本当によく懐いているようです。良かったです(*´ω`*)
見守ってくださる方の自宅で待機するガーコ
ご協力へのお礼 *ご支援に感謝致します*
収支につきましては、会計報告をご覧ください。
会計報告
山梨アヒル学園 ひなのじかんはみじかいよ
山梨の会員オオクボさん宅はアヒルたちがいっぱいまるでアヒルの学校?
お知らせ内容一覧
アヒル学園に誕生した雛ぁ~ずたち
やってくる仲間たち
どんなご飯食べてるの?学園の様子
鳥インフルエンザ予防
まだ手羽(てば)だよ ごはんをいっぱいたべると そ嚢 がふくらむよ
誕生から1ヶ月、すっかり白羽根に 07-16まだ性別不明時期
水浴び場を毎日念入りにお掃除する園長
アヒルたちが産んでくれる卵は美味しくいただきます
町内の園児や老人ホームの方たちのお散歩コース
八ヶ岳