アヒル肝炎発生について 

アヒル肝炎発生について 2015年8月16日掲示板記載

兵庫県でアヒル肝炎の発生が報告されています。

http://www.pref.nara.jp/1669.htm

<アヒル肝炎発生について・アヒル肝炎とは>
http://www.pref.nara.jp/secure/144847/% … %82%8B.pdf

アヒル肝炎は、ウイルスによる雛の感染症です。
鳥インフルエンザ同様、一般家庭で飼育されている家禽たちが対象になることは稀なのですが、予防として野鳥との接触は避けるようお願いします。

あひるネットワークのwebサイトでは、鳥インフルエンザ以外の感染症もあわせて、予防法をまとめていますのでご覧ください。


感染症の予防

近年、鳥インフルエンザ、マイコプラズマやオウム病など、人と鳥の共通感染症がニュースになっています。
鳥を飼っているというだけで過剰に心配する必要はありませんが、飼い主には、正しい知識を持ち、ペットや自分や他の人への感染を防ぐ責任があります。
ここでは感染症予防の一般的な対策について紹介します。

●野鳥や野鳥のフンとの接触を絶つために、屋根があり目の細かい網や柵で囲った小屋、または屋内で飼う。

●野鳥が訪れる水場、川や池などにアヒルを連れて行かない。

●掃除はこまめにする。
乾燥したフンは空中に舞うので、乾燥する前にすばやく片付ける。

●鳥に触れたり、掃除をした後は、靴裏の消毒、手洗い、うがいをよくする。
掃除するときにマスクをすればなお良い。

●口移しで餌を与えるなど、過剰な触れ合いをしない。

●新しく鳥を迎えた場合は、最低3週間は他の鳥との接触を避けて健康状態を観察する。
具合が悪い鳥を迎えた場合は、専門的な検査で感染症がないとはっきりするまでは、完全に隔離して飼育する。

●鳥の具合が悪いときは、すぐに動物病院で診てもらう。

●むやみに鳥を移動させない。
他の家庭への引越、他の鳥とのお見合いなどをできるだけ避ける。

 

 

公園 陰茎脱アイガモ

静岡県清水区有東坂の公園内の池にいる雄アイガモ 2010年6月
経過観察報告者:静岡県会員ぴぃたんさん 


あひるネットワークフォームメールより下記内容で依頼がありました。

静岡市清水区有東坂の公園内の溜め池に、3羽の青首アヒルが住み着いていています。そのうち1羽が脱腸しているようで日に日に弱ってきています。
各機関に電話で相談しても取り合ってもらえず、かといって私個人では手に負えなそうなので、保護などの相談をと思いメールしました。他の2羽についても外敵に襲われる恐れもあり心配です。

→6/18の様子(投稿者の方より)

お尻から出ているものは4~5センチほどの長さでらせん状のようになっています。
常に出ていて池を泳いだりしても引っ込む様子はありません。
その状態になってから苦しそうな様子ですが、2週間たっても生きていました。
(ここ数日は様子見られず不明)

→6/20(会員ぴぃたんさんより現場観察報告)

静岡市清水区のアヒルの様子を見に行ってきました。やはり脱ペニスのようですが、弱っている感じはありません。ずっと3匹で元気に雑草や虫を食べていました。途中で池にカモが飛来すると物凄いスピードで向かって走り出し、池に飛び込んでいきました。(危険を感じたカモは飛んでいってしまいましたが)
発情して患部が飛び出た状態になっているのではなく、このような突然の興奮状態の繰り返しも原因として考えられます。

アイガモたちがいる場所は、住宅街に囲まれたため池です。池の全周に歩道があり、近隣の方の散歩コースといった感じでした。散歩している方に聞いてみましたが、アイガモ達はかなり前からいるそうです。

みんなアヒルがいることがわかっているから「車も気をつけて通っているよ」という話でした。脱ペニスは自然に壊死して取れるから大丈夫と聞いたことがありますが、どうなのでしょうか?

 


家鴨の脱ペニスについて

ペニスが出たままということは、興奮している時間が長く外部に出たままになったのではないかと考えられます。

内臓と共に体の中に入っていなければならないものが、外に出たままになっていると乾燥して壊死してしまうかもしれません。

健康上の問題はないのか?このまま野外で暮らして行けるのか?
水上先生(水上犬猫鳥の病院院長)に画像を確認していただきました。

陰茎脱とのことでした。出っ放しだと乾燥して壊死した後、脱落してしまうのですがその後、傷口からのばい菌が入ってしまう心配があると説明してくださいました。


 

→7/3(会員ぴぃたんさんより現場観察報告)

飛び出した患部よりばい菌が入り悪化してしまうことを心配し、保護を試みています。

変わらず元気な様子でした。取りあえず捕獲をして、病院で診察を受けようと思いましたが、逃げ切られ捕獲できませんでした。
前回は陸でも寄ってきて餌も食べたのですが、今日は何か感じ取ったのか、警戒心があり池の中でしか餌を食べてくれず、無理やり捕獲しようとしたら嫌われてしまいました患部の状態は、前回より短くなっていました。

前回は泳いでいると飛び出た患部が目立ち、水中の鯉に突っつかれていましたが、今回は泳いでいると見えないぐらいでした。
根元部分はまだ大きくて、気になります。完全に乾燥して取れるにはまだまだ時間がかかりそうです。
今後、捕獲を試みつつ経過観察を続けます。

→8/8(会員ぴぃたんさんより現場観察報告)

清水のアイガモ君ですが、どうやら患部の飛び出た部分が取れたようです。
(ブラブラしているので『ブラ吉』と呼んでいます)もう飛び出た患部は見えません。

暑さのためか、ずっと藪の中にいて、あまり近くからは確認できませんでしたので、
完全に取れたかどうかはわかりませんが、変わらず元気な様子でした。

引き続き、しばらく様子を見ていこうと思います。

 


元気で動けるうちに保護をして患部の治療を行いたいところでしたが、現場はかなり大きな池で、家鴨たちに捕獲保護を察知されると、その後はエサでおびき寄せても人間のいる岸や陸にあがってこなくなってしまいます。

動けなくなってしまったら治療の時間も掛かり助からないかもしれません。
大きな池での家鴨の保護は難しく、なかなか進行できない場合もあります。

保護できないとなると飛び出た患部が乾燥してカサブタになり、取れてしまうことが一番良い方法なのですが、ばい菌が体内に入り込んでしまうことが一番心配していたところです。
経過観察を続ける。

 

野鳥と家鴨の見分け方

野鳥と家鴨の見分け方

フォームメールより相談

「ベランダで一羽のヒナを見つけました。(アヒルではなく鴨?) 近くに野鳥の多い善福寺川があり、その雛をどうやらカラスがさらって、ベランダに落としたようです。
幸い、怪我もなく、猫用のゲージに入れて、エサと水を与えて保護しています。
今のところ、エサもつついて食べています。
かわいらしいのですが先住猫もおり、大きくなった場合の飼育環境もありません。
もしどなたか飼うことや、適切に自然に戻せることが可能な方がいらしたら、お願いしたいと思いご連絡した次第です。」


成鳥になると大きさや外見、飛行するかなどで区別が付くのですが、雛のうちは柄が似ている為見分け方が難しいです。
保護された雛


参照:カルガモの雛 カルガモ(野鳥)


参照:マガモの雛 マガモ(野鳥)


参照:アイガモの雛 アイガモ(家鴨)
アヒルとマガモの交配によって新しくできた品種。
家禽化した家鴨とマガモとの交配種で飛ぶことができません。
白いアヒルの北京ダックよりも一回り小さいのですがアヒルです。

 

投稿された雛画像の足部分が確認できず、顔や嘴の模様から判断すると、カルガモのような気がします。

アイガモ、マガモ、カルガモと雛のうちは区別が付きにくいのですが、やはり家禽化されたアイガモは胸あたりが既に肉付きが良いように思えます。


その後、保護していた雛はベランダから飛び立っていったとのことです。

野鳥を保護した場合

 

ひなのじかんはみじかいよ

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ぴぃぴぃぴゅぃー

みてみてーあひるのひなだよ。

嘴(くちばし)も水掻き(みずかき)も ちゃんとついているでしょ?

あひる・アイガモ・ガチョウの雛を購入されてこれから育てる方へ

最初は、室内で面倒をみていくのですが、家に小さなお子様がいらっしゃるなら、
「僕に抱っこさせてよ!」「次は私の番よ!」と取り合って、
抱っこしたり、撫でたりするでしょう。

そのとき、誤って床に落としてしまったり、

ちょこちょこと人間の後を付いてくる雛のアヒルを、
踏みつけてしまうかもしれません。

もしそうなってしまったら・・・、
アヒルの骨格はそのままになってしまいます。
また生まれつき、背骨が曲がっていたり、
足に障害がある場合もあります。雛のうちなら、まだ骨格ができていないので、
水の中で ゆーっくり ゆーっくり、
泳がせて曲がってしまった足をリハビリできる可能性があります。
すぐに病院で診てもらいましょう。
お庭で日光浴させてあげようかな~、
ちょっと待って!
雛のうちの庭での散歩や日光浴は危険がいっぱい。カラスなどの外敵が目を光らせています。必ず人間が付いて見てあげていてください。
小さな雛をたったの1羽にしてはいけません。

あひあひ海へ行く

アヒルたちの夏    あひあひ海へ行く:鳥取県会員うーぱーさん 2009年

家鴨たちの先祖のマガモは渡り鳥です
海上を渡ることもあり、海水を飲んでも鼻からナトリウムを排出できる性質を持っています。
その為、北京ダックの白アヒルも海で泳いだり、海水を飲んでも大丈夫なのです。

毎年、我が家の夏のレジャーにあひあひは
欠かせません。
海底から見上げたあひの、お尻や水かき
最高に可愛いですよ。

ギブスのガチョウ 飼育係さんとの意見交換

最近は動物病院よりも、動物園の方がアヒルたちの脚の治し方を知っているのではないか?そのように思い、近所の動物園へ問い合わせをしたり、直接出向いて飼育係の方に話を伺っています。神戸の王子動物園で獣医師さんも含め、お話しを伺う事ができましたので紹介します。

脚が悪く関節炎の場合、人間の関節に効く薬の量を調整して与えている。関節炎のアヒルたちの体重を増やさないこと、アヒルたちのご飯は、バーディー/白菜などの葉類/パン等/種取り用主系ビタミン剤で、食欲の無い鳥たちには、人間の薬ポポンSというビタミン剤を与えている。


飼育係の方の知恵で、ヘアバンドのようなO脚防止器具を付けているガチョウに出会いました。お話しを伺ってみると、生まれつきO脚で立ち上がると脚が広がってペタンと地面に付いてしまい、立ち上がって歩くことができなかったそうです。画像のとおり、脚が開いてしまわないようにゴムバンドで止めています。

飼育係の方はガチョウの脚を毎日動かし、O脚が少しでもよくなればとゴムバンドを
使用し工夫したそうです。この状態で歩いていました。私はこのガチョウと飼育係の方に感動しました。諦めずにリハビリを続け、器具を使って歩けるようになっている・・・凄い例だと思いました。更に詳しく伺うと、脚を曲げたままで座らせているとそのままの形で固まってしまうので、発泡スチロールの箱に穴を開けそこに両足を入れさせ、座らせたり、動かない脚を動く方向に曲げてやり、血行を良くし、水に泳がせたりするようです。

体重が脚にかからないようにする

脚が地面に付くようにする


アヒルを飼い接している私が気が付いた事をまとめました 関西会員岡崎

<毎日気にして気を付けてあげる事>

・歩き方がおかしくないか?
・食欲はあるか?
・糞の色等の確認
(前日食べた物の色が付くので、参考にし、血が混ざったりしていなければ良しする
水分を多く摂ると水っぽい糞となるのでそれは気にしなくてもよい)
・脚の爪、脚裏から出血していないか?出血していれば“うがい薬(イソジン)”をうがいの出来る濃さにまで薄め霧吹きに入れ患部にかけて消毒をする。うがい薬なので、万一アヒルたちの口に入っても毒ではないので安心。
小屋や小屋の周辺の消毒にも用いる事ができます。低価格で手に入りやすい
床ずれの傷にも効果あり。


消毒の件ですが、アヒルたちのいる土の消毒や臭い消しには「石灰」も良いと思います。ガーデニングで使用する牡蠣殻を主成分とする商品があります。鳥インフルエンザのニュースで観る映像で、地面が白くなっている粉のような物は石灰です。
牡蠣殻が成分となっているのでアヒルたちには害が無いと思われますが、消毒するなら月に2回程度が良い。

<最低でも月に1回は体重を測る>

私は、人間の体重計で100g単位まで測定できるデジタルの体重計を使用しています。
自分の体重+アヒルの体重で計算します。
(目安)
チェンバレー→3~3.5kg
大阪アヒル→2~2.5kg
胸の肉の付き具合もよく観察します

<食事について>

・ワカメ・ひじきについて
アヒルは水鳥なので、池の藻などを食べさせられるとよいのですが、なかなか手に入りません。スーパーなどで販売している乾燥ワカメ・乾燥ひじきの塩抜きにしたものを使用してみようと思い付きました。ワカメorひじき100cc+キャベツなどの野菜100ccをミキサーにかけたもの
+米ヌカ200cc+バーディ50cc+ハトムギ50cc (1羽分)混ぜる時に水分を多めにすると食べやすそうにしています。アヒルたちの食事は一日一回です。
ワカメは安全なのですが、ひじきは天然のヒ素を含んでいるので2回水にさらし、よく洗ってから使用してください(ひじきの方が栄養分が豊富)●ハトムギについて
漢方薬名は“ヨクイニン”といい、人間が使用する薬で、イボ・おでき等を取る作用があるので、アヒルにもよいのでは?と使用してみる事にしました。薬局に500g→1000円前後で売っています。そのままでは食べにくいので、“ミル”などで粉末にしてご飯に混ぜています。
H18年1月~続けて使用していますが、副作用等もなく元気なのでよいかな?と思いますが、実際に足裏のタコが小さくなったなどの効果はまだ無いが脚の色が濃くなってきたように思うので暫く使用を続けようと思う。
家畜用“くずハトムギ”という商品を広島のJAで販売しており、今現在はその商品を購入使用しています。5kgで3000円前後でした。
家畜用ハトムギは牛の皮膚病に使用されているようです。※個々でも調べて使用してください。

<関節炎について>
以前私が飼っていました北京ダックの“ガッガ”の話になりますが、5歳位から脚のビッコが目立ち始め、おかしいと思い、足裏をよく見てみると大きな趾瘤(シリュウ)症 ・タコができていました。
関節炎も患っていたとは気づかず、動物病院で診て貰い医師から、「なるべく歩かせないでください」と注意を受けたので、小屋に藁を敷き座らせていたところ、今度は歩けなくなってしまったのです。

別の病院で診て貰うと関節炎は悪化しており、手遅れと診断されました。
ガッガにバーディーばかり与えていた事が原因で、野菜不足と言われました。
食事のバランスが悪かったのです。
それから2ヶ月後、ガッガは亡くなってしまいました。
もう1羽の北京ダック“ピッピ”もその頃からビッコを引き始めたので、同じ事を繰り返してはいけないと対策を考えていきました。

脚気という病気に“米ヌカ”が効くと本で調べたので、主食をバーディから米ヌカに切り替えたのです。
野菜をフードプロセッサで細かくし、米ヌカと混ぜバーディを小量かけ与えていくと、ピッピは一ヶ月後には元のように歩ける状態にまで回復しました。
また人間の薬になりますが、『コンドロイチンZS』という市販の関節に効く薬を1日1錠づつ与えています。(調子の悪い時は2錠)
2年近くになりますが、副作用も無く脚もビッコを引く事は無くなりましたが、
米ヌカはカロリーがあるので、4kg近くなり太り気味になったかな?と思うとビッコを引き始めるのです。
体重を測り管理し、3~3.5kg位に押さえています。
年に一度血液検査では異常は見られませんが、レントゲンを撮って見ると関節炎を起こしている左足は完治されず腫れが確認できます。
しかし、これ以上悪化させなければ生活していく上では問題はないので、走り回ったりできる今の状態のまま様子を見ていきます。

羽根の水弾きが悪く水に入っても羽根に水が染み込み泳げないアヒル“カッカ”がいますが、血液検査をしても異常はありません。どうもお尻にある油腺から出る油を体中に塗れないか出が良くないらしいのです。
対策としては、アヒルの調子が良く暖かい日にのみ水に入れるなど工夫が必要なようです。伊丹市のこや池で保護をした北京ダックですが、その時も池に入れず岸でうずくまっていたのです。小さい頃から水浴びの習慣が無かったでは?と感じています。


今まで家鴨は、家畜なので治療をするよりも処分されてきてしまったのでしょう。
獣医師さんでも勉強をされている方は少ないですよね。

治療が進化していない状況でペットとして家鴨と接する方が増えてきたこの頃、
家鴨と接している、家鴨を飼っている私達一人一人が勉強していかなければならないと思い、私の経験や実際に行っている飼育方法を紹介しました。

家鴨飼いの意見や経験を出し合い、『家鴨の家庭の医学』『家鴨の外敵の対処法』
『家鴨の健康法』『野良アヒルのご飯について』などまとめていくと、今まで見えてないものが見えてくるかもしれません。

2006.3.3

俺の名はガチャオ

俺の名はガチャオ

俺の名はガチャオ。
落二中のあひるだ。
今日も燦々と僕たちを照らす太陽を浴びながら、野田先生を待つ。
毎日、起きて水浴びと少しした後、落二の生徒が飯をくれるのを待つのだ。
その時「掃除」をしてくれるのが俺は不法侵入だと思っている。だが、俺の家から糞がなくなるのは嬉しいし飯もくれるのでほっとく。
そして、その後に野田先生がおはようと俺のもとに来てくれ、落二の生徒もいなくなり独りでのんびり日光浴を始める。
平凡な日々。
のんびり、のんびり。
いいだろ?
暖かい光と、先生の授業の声。
チャイムが終わりを告げると生徒が騒ぎ出す。
そんな平和を聞いて俺は今日も生きていく。
あぁ、時々は退屈で仕方ないが・・・。
それも全部、俺の生活だ。
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今日は新顔がやってきた。
ダブダブの制服からして一年生らしい。
一応あいさつはしたが通じたかはわからない。
でも触らせたりはしない。油断大敵って言うだろ?
信用できるまでは触らせない。
それが俺の“ポリシー”だっっっ。
あっ、野田先生。
「ガチャオ、お散歩行こうね。運動不足で最近太ってきたんじゃない。」
面倒くさいが・・・・ここにいるのも退屈だし行くか。
「クワァクワァ。そうだ。行こう。」
野田先生の後ろでゆっくり歩いていると生徒が来て。
「わー!!ついてきてるー!!」とか「すごーい!!」とか騒いだりするが
俺はそれどころじゃない!!体が重くて歩くのも一苦労だ。

———————————————————
光陰光のごとし。
月日が経つのは早いものであっと言う間に--いや、俺がクワァと言う間にだが--
もう一年経ってしまった。
今日は新しいあひるが来た。
ぴーちゃんというらしいが、これがお嬢様でマナーってモノを知らない。
「ねぇねぇ。」
始まった・・・。
「なんだ。」
ピー子は俺のもとに近づいて来る。
その歩調は不安定で、『ひょっこ、ひょっこ』という音がぴったりだ。
「あれは誰?」「人っ?」---「主事さん。」
「池はあそこでいいの?」---「あそこ以外にどこにある。」
「トイレはどこ?」---「適当。」
「ていうか、ここはどこ?」---「・・・落二中。」
「落二中はどこなの?」---「ここ。」
「ふーん。」---「(一体、何がわかったんだ?)」
そのうち『私は誰?』と聞いてきそうな勢いで質問攻め。
しかも、タメ口!!
問題はここだ。俺の方が年上だよな?“先輩”だよな?
先輩には敬語を使うのは普通じゃないのか?!
「ていうかあんた誰?」---「(ハァー。それはこっちのセリフだ!!)」
まぁ俺は大人なので許してやろう。
お尻を振りながら池に向かうピー子を見ながら最近、日光浴していないなと思った。
ピー子は嫁というより孫という感じだった。
無邪気に俺を質問攻めにし、素直に俺の返答にうなづく。
俺が話しをすると一生懸命聴くし、俺の後ろをよくくっついてきた。
そういうのは悪い気分ではない。
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だが、問題が一つあった。それは俺の飯まで食うことだ。
「ガチャー、ピー子、飯だよ。」
めしー!!  若いってすばらしい。それはそれはすばらしく速い勢いで俺の飯まで食べようと
するピー子。
コラ!俺はピー子の真っ白い羽をめがけてくちばしでつついてやった。
結果は予想通り。ピー子は驚いて、池に逃げ込み俺は餌をゆっくり食うことができた。
何故か俺は野田先生にしかられ、何故か餌箱なるものが二つに増えた。
飯の量も増えたし。       ・・・・ラッキー。

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また、一年が過ぎた新顔だった一年生はもう三年生になっていた。
ピー子もここに大分慣れてきたらしく、よく職員室に侵入し一騒ぎ起こした。
最近俺は調子が悪い。
「年だね。」
ピー子に言われたがあえて無視。言い返せないだろ、それは。
最初はあまり気にしていなかったが、体調は悪くなるばかり。
「ガチャオ、はい。」
と差し出されたパンを飲み込むと口一杯に広がる薬の味。
薬はお世辞にもおいしいとは言えない。
そのうち、俺は動くことさえできなくなった。
動き回るピー子を見ながら俺はじっとしている。
「おいでよ。」
その言葉はピー子なりの優しさだった。
飯を食べるのは辛かったが俺は元気に振る舞った。あと少しだって分かったから。
「ガチャオ、頑張って。」
そう言って世話をしてくれる野田先生のためにも俺は元気でなくてはいけない。
「おいでよ。また、いろいろ教えてよ。」
そう言うピー子はどこか悲しげだった。
夜。
さっきまで冷たくなってきた風は今では止まった。
真っ暗な闇は大きなお布団になればいいのにと思う。
何故か俺はぽかぽかして暖かい気持ちになった。

目を閉じて思い出すのは、お日様の下でじっと野田先生を待つ俺。
繰り返しの毎日、でも幸せな日々。
ピー子が来てからは二人で野田先生を待った。
でも、ピー子はすぐに立ち上がって行ったり来たりして・・・・。

少し懐かしくなって、口から笑みがこぼれた。
そう言えばあの頃からふたりで楽しかった気がする。
眠っているピー子をそっと見て、ごめんなと呟いた。
ひとりにさせちまってごめんな。
でも、口から出るのは空気だけだった。
よし、そろそろ寝よう。
目を閉じる。

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暖かい光。
野田先生、ピー子、落二の生徒達。
チャイムと授業中の先生の声。
時々、飯を食べに来るすずめ達。
全部、俺の生活の中にある。

俺の名はガチャオ。
落二中のあひるだ。


『ガチャオのお友達が欲しいです』との内容で、落合二中学校の野田先生からメールが届いたのは、2003年の5月のことでした。

> 一年半前まで2代目「ガーコ」と二羽でいたのですが、
> 彼女が死んでから、ひとりでかわいそうな「ガチャオ」(9年ぐらいいるそうです。)
> に友達がいればと思っています。
> あなたのサイトの中で、里親の話が出ていたと思います。
> 私たちの学校にきてくれるアヒルがいたらよろしくお願いいたします。

中学校で飼育されている9歳の雄アヒルが寂しそうで仲間を募集したいとの内容でした。その頃、飼っていたアヒルをどうしても手放さなくてはいけなくなり、里親さんを探していた方がいました。

アヒルは、ぴーちゃん。(雌北京ダック)

その後お話は進み、ガチャオとぴーちゃんのお見合いも成功(^-^)
ぴーちゃんはガチャオ君のいる落二中へお嫁さんへいくことになりました。

その後、2004年10月にガチャオ君が永眠。

再び野田先生より今度はぴーちゃんのお婿さんの募集があり、2005年の3月に川で保護されたコロ君が中学校へ迎えられました。

そのコロ君がお婿さんへいく経緯より、野田先生から中学校でアヒル達がどう過ごしてきたか詳しく伝えられたのです。

上記の“俺の名はガチャオ”は、中学校でずっとアヒルの世話をしてきた生徒さんが書かれたものです。中学校では、ガチャオ君とぴーちゃんをお世話してくれる仲間がたくさん増え、お世話係は、『ガチャぴークラブ』と名付けられ、『ガチャぴークラブだより』という校内新聞が発行されていました。


胸が熱くなるのは、なぜだろう・・・?

アヒルの・・・ガチャオの気持ちがすごく伝わってくるからだろうか、

2005.4.11

 

 

 

 

 

 

※落合二中の生徒さん達は、新宿区平成16年度第2回幼児・児童・生徒表彰で
ボランティア活動の功績(アヒルの飼育活動を3年間継続)を受賞されています※

 

2005.3.26 落合二中で ぴーちゃん(雌先住アヒル)とコロ君 画像提供:korosukeさん

 


 

そ嚢と気嚢

恐竜の呼吸「鳥並み」に発達…米大学、骨の構造で解明

鳥類が持つ効率的な呼吸の仕組みを、その祖先とされる恐竜たちもすでに身につけていた可能性の高いことが、米オハイオ大などの研究で分かった。アフリカ・マダガスカル島の約8400万~7100万年前(白亜紀後期)の地層から見つかった肉食恐竜の化石を調べ、骨の構造から突き止めた。14日付の英科学誌ネイチャーに発表する。鳥類は飛行という重労働をこなすため、吸い込んだ息を蓄える「気嚢(きのう)」という組織を持ち、新鮮な空気を絶え間なく肺に送り込んでいる。気嚢は背骨などの周辺にあり、空気の通り道が骨の内部を走るため、鳥類の骨は空洞が多い。

研究チームが、原始的な肉食恐竜であるマジュンガトルスの化石を調べた結果、鳥類に似た空洞が恐竜にもあったことが分かった。羽毛を持つ恐竜化石の発見などから、一部の肉食恐竜が鳥類へ進化したという説が有力になっているが、呼吸法も恐竜の時代に進化していたことを示唆する。国立科学博物館の真鍋真・主任研究官は「気嚢によって、肉食恐竜は大型化や俊敏な動きが可能になり、これが鳥に なって羽ばたくという高い運動能力を維持するのに転用されたのではないか」と話している。
2005.7.14 読売新聞より


鳥の体では他の哺乳類動物と異なった機能、気嚢そ嚢が備わっています。

そ嚢と呼ばれる消化気管について

歯の無いアヒルは、食べ物をよく噛むことができません。そこで食べたエサをそ嚢に一時的に貯留しておきます。そ嚢とは、食道壁の一部が拡大した憩室です。アヒルの舌の下部に唾液腺があり、エサは唾液と共に食道を通り、一旦そ嚢へ蓄えられます。

 

胃が三つ?

そ嚢
前胃そ嚢とさ嚢の間
さ嚢筋胃 消化・分泌を行う筋肉でできている胃、固いものはここで消化される


「お腹パンパンだぃっ!」 食後の中雛たちのそ嚢のふくらみ


 

さてニュース記事にもなっている気嚢ですが、肺の周辺に袋のようなものが沢山ついています。

<気嚢の働き>
①体を軽くする
②呼吸を効果的に行う
③体内で発生した熱を冷却する
※体温調節
鳥は汗腺が無い為、汗をかきません。熱が体内に溜まって体温が上がってしまうのを防ぐ為、気嚢に外気を送って体温調節をする。

胸郭の動きで吸入された空気は、気嚢へと送られていきます。気嚢の袋はポンプのような役目をしています 。

 

 

黄色部分 肺

水色部分 気嚢

 

アヒルさみっと(アヒル飼いの交流会)

「アヒルさみっと」とは何ぞや?それはネットでの掲示板より広がった交流会、アヒル飼いの輪から始まりました ( ´-`)ここでは一部のさみっとを紹介します。

2001年府中市南町公園 アヒル飼いが憧れた聖地南町 トクさん元気かなぁ
ぴぴ              Rock

  
Hatsuさんのwebサイトや掲示板はアヒル飼いの駆け込み寺のようでした。
猫丸庵 Hatsuさん 今現在沖縄でカフェの女将さん 


2003年千葉県手賀沼公園

 


2004年愛知県蒲郡

ドジョウが恒例に・・・


2007年兵庫県明石公園


2011年神奈川県大和市


2013年神奈川県湯河原 コールダックいっぱい 企画齋藤理事


2016年 栃木県ろまんちっく村 家禽仲間のコラボ企画 あひコッコさみっと①


2016年 山梨県山梨アヒル学園 秋祭り あひコッコさみっと②


2017年 ぷちアヒルさみっとin宇都宮 原澤理事宅


2017年 栃木県小砂焼体験 陶遊館 アヒル仲間で陶芸やろうよ!
(2015年に続く2回目)「まさか陶芸のセンスあるかも?!」と錯覚するような出来栄えに皆さん満足顔♪

その後はアヒル合宿というお泊り会へ

企画軽部理事


2018年in矢板温泉BBQ 集まろうよ!で始まった ぷちぷちっとアヒさみ
 
この矢板温泉BBQは次回2018年秋を予定しております。


2018年in矢板温泉BBQ 10/13~14  矢板温泉まことの湯

13日泊り組はアヒル合宿、そして14日に当日組と合流してのBBQ。上は宮城県下は大阪からと普段SNSでやり取りしている面々が集まりました。

企画軽部理事


記念グッズ  缶バッチにも歴史有り(´-` ) 噛付上等って? 笑

イベントグッズ